がんのこと

がんの体験談 「生きる」ストーリー 井上怜奈さん③

がんの体験談 「生きる」ストーリー 井上怜奈さん③

2008年1月、全米選手権。氷上のプロポーズは多くの人の心に残りました。

演技が終わってふりむくと氷の上にジョンがすわっている。
よっぽど疲れたんだろうと思って顔を近づけると、彼はこう話してくれました。
「怜奈と会わなかったら今の自分はない。
これからの人生もいっしょに時間を過ごしたいから、結婚してくれますか?」って。
ジョンと私がここまでやってこれたのは、お互いを尊重する気持ち、信頼関係があったからこそだと思います。
いつか結婚するとしたらジョン以外の人は考えていなかったから、女性としてうれしかったですね。ひとこと、Yesと答えました。

そして会場のお客さんが、何が起こっているのか察して、ワーッて祝福してくれるのを見たときに、「これだけいろんな人が、私たちのことを考え、喜んでくれてる。
スケートをつづけていてよかったなあ」と感激しました。

あとから聞いたのですが、ジョンは朝起きたときに、その日の演技がうまくいくという根拠のない自信があって、そのときに思いついたみたいで。
プロポーズのことは誰にも言ってなかったんです。だから指輪も用意してなくて。
全米が終わって彼が最初に行ったのは、たぶん宝石屋さんだったと思います。

プロセスを楽しむことこそが、人生の意味だと思います。

その後の経過はいかがですか。

今は1年に1回、検査に行ってます。
じつは、病気のことを周りに言わなきゃよかった、と思ったこともありました。
私もジョンも、いいスケーターであることを見てほしいし、そのことへの誇りも自信もある。がんを経験したからすごいって思われるのはいやだったんですよ。
でも、病気で同じ思いをしている人から応援の手紙をいただいたり、はげまされたって声を聞いたりするうちに、私の経験が役に立っているのなら、こんなうれしいことはないと思えるようになりました。
私が自然体で、いつもどおりの生活の中で、スケートが好きで楽しくてやってる、そのことが伝わって幸せな気持ちになってもらえるのなら、と思います。

楽しそうに滑る、そのことが、井上さんの生き方と重なるように感じます。

自分の好きなことをとことん追求して、そのプロセスを楽しむことこそが、人生の意味だと思うんです。
プロセスって、いいときばかりじゃない。どん底のときもある。
でも、今生きてるんだったら、この瞬間を大事にして、悩むよりも楽しむ方がいい。
私のチョイスはそっちですよね。
いいときも、わるいときも、人生を楽しんでいたい。私たちが今やってることって、今しかできないことだと思うんですよ。今しかできないことを精一杯やって、ちょっとでも長く輝いていられたら、と思います。「あの2人、まだがんばってるね」って言われるように。

最後に、アメリカ、そして日本への想いを聞かせてください。

アメリカは私をタフにしてくれた。
親に大事にされて日本に住んでいたら、私はここまで強くなれなかったと思います。
私が親離れして、成長する機会をくれました。日本のよさっていっぱいあるけど、時々外に出てみないとわからないこともある。
相手の気持ちを尊重するのが、日本のよさのひとつだと思います。自分だけがよければというのではなく、みんなでいい生活ができるようにと考えるところ。最近そのへんが薄れてきているのかなとも思いますが、私は日本に生まれ、日本の家族で育って、日本の教育を受けてきたことに誇りを持っています。
日本にいる人にもそう思ってほしいと願っています。

取材 2008年6月、7月 サンタモニカにて

この記事を読んだ方にはこちらもオススメ

がん保険を詳しく見る

幅広いがん治療に対応するがん保険
生きるためのがん保険
女性特有のがんを手厚く保障するがん保険
生きるためのがん保険
がんを経験された方のためのがん保険
生きるためのがん保険 寄りそうDays

アフラックの保険商品一覧

がん保険の資料・相談

無料でパンフレットをお届け!
資料請求はコチラ
あなたにあった商品をご案内!
相談したい方はコチラ

ページトップへ