がんのこと

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小林咲里亜さん 小児がんを経験 ~病気の子どもたちに、生きることの本質を見せてもらいました~

小林咲里亜さん 小児がんを経験 ~病気の子どもたちに、生きることの本質を見せてもらいました~

1987年生まれ。兵庫県出身。中高時代、柔道で日本一となり、将来を期待されながら19歳でがんが発覚した小林咲里亜(さりあ)さん。一般的には5歳以下で発症する神経芽細胞腫という小児がんの一種でした。19歳にして小児病棟での闘病中、子どもたちとふれあい、さまざまな気づきがありました。現在は帝京科学大学で柔道部のコーチとして後進の育成に取り組んでいる小林さん。ご結婚もされ、近々新しい家族が増える予定です。

人を投げる感覚を味わってみたくて、柔道を始めました。

柔道を始めたのは小3のとき。実は父も柔道をやっていて、やりたいと伝えたら、父も本気になり、警察署で柔道教室を始めました。みんな保育園、幼稚園から始めているから、小3でのスタートは結構遅かった。父の指導はとても厳しいものでした。最初のころは、みんなについていくのに必死だった記憶しかありません。

中2のとき、初めての全国大会で負けてスイッチが入りました。

中2で初めて全国大会に出て完敗してから、ほんまに気持ちを入れ替えてやらないと、と思いスイッチが入りました。それまでは父にお尻をたたかれてやらされている感じでしたが、それからは朝、登校前からトレーニング。夜は11時くらいまで父の道場で練習する日々。苦痛とは感じませんでした。

中3のとき全国中学校柔道大会で優勝。そのときは、正直負ける気がしませんでした。ほんまに誰よりもやったという自信がそこにありました。もちろん、うれしかったですけど。全国優勝したくて、そのためにずっとやっていたから。高校のときは、1年、2年で2番。あと一歩で優勝に届かない、というのが続いていて、最後は絶対勝ちたいと思って、高3最後のインターハイで優勝することができました。毎年、国際大会にも派遣されていました。

大学入学前のメディカルチェックでがんが見つかりました。

2006年、東海大柔道部に入学。入学式の前に新入生メディカルチェックがあり、腎臓のあたりに影が見つかりました。500円玉より大きいくらいのサイズのものでした。たぶん柔道やって出血を繰り返すうちにカルシウムが沈着して、さらにその刺激で出血、カルシウムが付く、それでレントゲンに映ったのではないか、と。「良性だから腹腔鏡手術で取りましょう」と気軽な感じでした。

19歳で小児がん。5歳までしかかからないといわれる神経芽細胞腫でした。

3時間の予定の手術が、7時間に及びました。両親は手術中に「これはがんかもしれない」と言われたそうです。当初4日で退院の予定だったのに、2、3週間入院することになり、退院するときに、通常5歳までしかかからない小児がん、神経芽細胞腫であることを知らされました。医師からは「根治にむけてさらに治療を続けましょう」と提案されましたが、「いや時間ないねん。一刻も早く練習せなあかん」という感じでした。悪いとことったから治ってるって思っていました。

当時の私は、世界ジュニア*優勝を目指していました。20歳以下の大会で2年に1度の開催。私が出られる最後の世界ジュニアでした。国内では中学時代から日本一を競っていた子がいました。代表選手候補はその子か、私か。全国のジュニアの大会で勝った人が世界ジュニアに行けるんです。絶対勝ちたいって思っていました。東京都の予選に勝って、すぐ入院、手術して畳の上に復帰しようと思っていました。

*世界ジュニア柔道選手権大会

退院後、1カ月で全日本ジュニア大会に出ました。決して体調は万全ではなかったけれど、試合に出ました。夜も眠りづらく、三半規管もおかしくなったのか、めまいがすごかったです。試合中も投げたのか投げられたのか、わからないくらい、ぐるぐるめまいがする場面が多かったです。決勝までいったのですが、負けて準優勝。世界ジュニアには行けませんでした。

定期検診で、がんの再発が発覚。

退院後1年もたたないうちに、毎月の検診で再発が見つかり、入院することになりました。腫瘍が急成長していたので、抗がん剤で小さくしてから手術することに。抗がん剤の副作用はきつかったですね。吐き気、脱毛、そしてなぜか10キロ太りました。みんなは痩せていくのに。柔道での減量も関係していたのかもしれません。前回の手術で副腎と腫瘍をとっていたのですが、2回目の手術では左の腎臓をとることになりました。35針も縫う手術でした。

身体は大人なのに赤ちゃんの病気。医師も手探りの治療が続きました。小児科の血液の専門の先生と、大人の泌尿器科の先生がチームになって対応してくれました。入院生活は1年続き、退院後は通院で20回の放射線治療。授業の合間に治療を受けに行きました。

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