Aflac
アフラック公式ホームページ TOP
ご契約者の方ページ
健康コラム
ワンクリック!みんなのアンケート 結果発表 Q 大腸がん検診受けていますか?
→

毎年受診している

→

受診したことがある

→

まだ受診したことがない

→

40歳になったら受診したい

ご投票ありがとうございました!

アンケート期間:2015年9月10日~9月20日 「アフラック通信」読者の方の投票結果

ちょっと気になる健康と病気のマメ知識! 第1位読者投票 健康コラム

飲んで腸の中を撮影する 大腸カプセル内視鏡検査ってナニ?

がんによる死亡の中で、大腸がんで亡くなる人は、男性では肺がん、胃がんに次いで3位、女性では最も多くなっています(出典:厚生労働省「平成25年 人口動態統計」)。大腸がんは早期であればかなり高い確率で治すことができます。そのためにはいかに早期に発見するかがポイントになります。今回は早期発見に役立つ最近話題の大腸がんの新しい検査法についてご紹介します。

コラムINDEX

大腸がんは、早期にはあまり症状が現れない

大腸カプセル内視鏡が登場。2014年から公的医療保険が適用

大腸内視鏡検査と大腸カプセル内視鏡検査の違いとは

大腸カプセル内視鏡検査の受け方

40歳以上の人は便潜血検査を毎年受けよう

大腸がんは、早期にはあまり症状が現れない

大腸は全長約1.5~2mの管状の臓器で、小腸をぐるりと取り囲んでいます。大腸は結腸と直腸に大きく分けられ、がんが発生する場所によって結腸がん、直腸がんと呼ばれます。

大腸大腸がんは大腸の壁の内側の表面にある粘膜の細胞から発生し、ポリープががん化して発生するものと、正常細胞から直接発生するものとがあります。多くの大腸がんは前者のタイプです。

ポリープにはいくつかの種類がありますが、この中でがんになる可能性があるのが「腺腫」と呼ばれるものでポリープの大きさが1cm以上になると、がん化する危険が高くなります。
大腸がんは、早期ではほとんど自覚症状が現れません。進行すると、腹痛や下痢、便秘、便が細くなる、血便などの症状が出てきます。しかし、これらは大腸がんでなくてもよく見られる症状であり、血便は痔と勘違いしがちです。結果的に、大腸がんを見逃してしまい、気づいたときにはかなり進行していたというケースが少なくありません。
早期発見のためには、症状がなくても定期的に大腸がん検診を受けることが大切です。

大腸カプセル内視鏡が登場。2014年から公的医療保険が適用

自治体や職場の集団検診で行われているのが便潜血検査です。この検査で陽性と判定されたときは、大腸の精密検査を勧められます。これまで精密検査で広く行われてきたのは大腸内視鏡検査ですが、最近、カメラを内蔵したカプセルを飲み込んで大腸の写真を撮る「大腸カプセル内視鏡検査」という新しい検査法を取り入れる医療機関が少しずつ増えています。
大腸カプセル内視鏡に先立って開発されたのが小腸カプセル内視鏡で、2001年に米国と欧州で医療機器として認可されました。日本では小腸カプセル内視鏡を用いた検査が2007年10月に、原因不明の消化管出血のある患者さんに対して、さらに2012年7月に、小腸に病気があることがすでに診断されていたり、疑われる患者さんすべてに対して公的医療保険が適用されるようになりました。
小腸カプセル内視鏡をベースに開発されたのが大腸カプセル内視鏡です。2014年1月より「以前、腹腔内に癒着等があって大腸内視鏡検査ができなかった」「器質的異常により大腸内視鏡検査が実施困難であると判断された」「大腸内視鏡検査が必要であるけれども腹部手術歴があり癒着が想定される」場合に公的医療保険の適用となりました。

大腸内視鏡検査と大腸カプセル内視鏡検査の違いとは

大腸内視鏡検査と大腸カプセル内視鏡検査の違いをみてみましょう。
大腸内視鏡検査では、肛門からチューブ状の内視鏡を挿入して大腸の中を観察します。この肛門からの挿入に「怖い」「恥ずかしい」など精神的な負担を感じる人が多く、そのため便潜血検査で陽性と判定されても精密検査を受けないまま放置する人が少なくないといわれています。一方、大腸カプセル内視鏡検査は長さ31.5mm、直径11.6mmのカプセルを水で飲むだけなので、怖さや恥ずかしさを感じることはありません。これが大腸カプセル内視鏡検査の大きなメリットです。
また、大腸内視鏡を扱う医師には一定の技術が求められますが、大腸カプセル内視鏡は難しい技術は不要です。
一方で、大腸カプセル内視鏡検査にはデメリットもあります。大腸内視鏡検査は大腸内を観察中にがんと疑わしい病変やポリープが見つかったときなどは、その場で切除して取り出し、がんかどうかを調べる病理学検査に回すことができます。しかし、大腸カプセル内視鏡検査でできるのは大腸内の中を観察することのみです。大腸内視鏡検査では、医師が観察したいところに内視鏡を移動させることができますが、大腸カプセル内視鏡は、腸の蠕動(ぜんどう)運動に乗って進むため、移動ができません。また、病変がひだに隠れていたり、サイズが小さかったりすると映し出せないことがあります。
いずれの検査も大腸にたまった便を下剤で取り除きますが、飲む下剤の量は、大腸カプセル内視鏡検査では大腸内視鏡検査の倍近くとなります。
検査に要する時間は、大腸内視鏡検査は20~30分程度であるのに対し、大腸カプセル内視鏡検査は3~10時間(平均5~6時間)とかなり長くなります。ただしその間、ずっと検査室で横になっている必要はありません。
費用に関しても大腸カプセル内視鏡検査と大腸内視鏡検査では違いがあります。大腸カプセル内視鏡検査では公的医療保険が適用されたとしても3割負担の方で35,000円程度(医療機関によって多少差がある)であるのに対し、大腸内視鏡検査は観察だけであれば5,000~8,000円ほどで済みます。

大腸カプセル内視鏡

PillCam®COLON2という大腸カプセル内視鏡。長さ31.5mm、直径11.6mm。前後にカメラが内蔵されている。片側172°、両側で360°近くの視野角をもち、ゆっくり進むときは1秒に4枚、速く進むときは35枚の画像を撮影できる。

モニターには大腸の内部が映し出される

モニターには大腸の内部が映し出される。
写真提供:コヴィディエン ジャパン株式会社

大腸カプセル内視鏡検査の受け方

大腸カプセル内視鏡検査の大まかな流れは次のようになります。ただし、医療機関により異なる場合があるので事前に確認しましょう。

<検査前日>
夕食後から絶食し、下剤を服用する。

<検査当日>
①問診や説明などを受けたあと、下剤を服用する。
②センサーを腹部、胸部、お尻の上部に貼り付ける。
③記録装置を肩からかけて、センサーにつなげる。
④大腸カプセル内視鏡を適量の水で飲み込む。
⑤MRI室など強い電磁波があるところには近寄らないようにして、病院内で自由に過ごす(カプセルが腸内をスムーズに進むように院内を歩いて過ごすように指示されることもある)。途中で、指示に従い下剤を飲む。
*この間に、大腸カプセル内視鏡は消化管を進みながら画像を撮影し、腹部に取り付けたセンサーから腰に携帯した記録装置に画像を転送する。
⑥5~6時間後くらいにカプセルが肛門から排出される。それが確認できたらセンサーと記録装置を外す。検査終了。
*ごくまれに何らかの理由で腸内に詰まり、排出されないことがある。その場合は、取り出す手術などが必要になる。

<1~2週間後>
検査結果が出る。大腸カプセル内視鏡検査でポリープやがんが見つかったら、医師と治療法を相談する。

40歳以上の人は便潜血検査を毎年受けよう

大腸がんは加齢とともに罹患率は上がります。早期発見すれば治る確率の高い病気なので、40歳以上になったら毎年大腸がん検診(便潜血検査)を受けましょう。また、便潜血検査が陽性の場合は必ず精密検査を受けましょう。陽性であっても、大腸がんとは限らず、良性のポリープや痔などの場合もあります。
精密検査では大腸内視鏡検査を受けることをまず検討するとよいでしょう。「以前、腹腔内に癒着等があって大腸内視鏡検査ができなかった」「器質的異常により大腸内視鏡検査が実施困難であると判断された」「大腸内視鏡検査が必要であるけれども腹部手術歴があり癒着が想定される」場合は公的医療保険が適用となる大腸カプセル内視鏡が有益です。これらの場合は公的医療保険の適用となります。
また、生活習慣に気をつけることも大切です。過度な飲酒や喫煙、肥満、運動不足は大腸がんの発生と関係しているといわれています。アルコールを飲む場合は適量を心がけましょう。日本酒なら1合、ビールなら大瓶1本、焼酎なら0.6合、ウイスキーならダブル1杯が適量の目安です。タバコを吸っている人はぜひ禁煙しましょう。一人で禁煙に成功しない場合は、禁煙外来などを利用するのも良い方法です。太りすぎの人は食べ過ぎに注意し、積極的に体を動かして肥満解消に努めましょう。

協力:オーエムツー(荻 和子)

(2015年9月 作成)