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人生80年とも90年ともいわれる昨今、定年後の長い時間を、ゆとりを持って穏やかに過ごしたいものですね。そこで今回のマネーコラムでは、お金のプロ、ファイナンシャルプランナーに「セカンドライフの準備のコツ」について聞いてみました。
マネーコラム ファイナンシャルプランナーによる、これだけは知っておきたい「おかねのはなし」

悠々自適な「セカンドライフ」を楽しむための5つのコツ! ~もう始めていますか?知っておきたい安心ライフの準備と心構え~

「そろそろ人生の折り返し点だ」と思ったら、「セカンドライフ」に向けた準備を始めましょう。善は急げといいますが、セカンドライフの準備も、実は、早く始めればそれだけたくさんのメリットがあります。
セカンドライフについて前向きに考えるための、心構えのコツを5つお届けします。竹下 さくら さん CFP®/一級ファイナンシャル・プランニング技能士
セカンドライフを楽しむ5つのコツ
退職後の自由時間は現役時代より長い!?
将来の暮らし方の傾向と事前対策のポイント
セカンドライフ資金は「100歳まで」を目安がおすすめ
必要資金の概算額をイメージしておこう
退職金で住宅ローン完済はOK?

退職後の自由時間は現役時代より長い!?

仕事や家事で忙しい毎日ですが、その中で「自由時間」は1日何時間くらいあるものでしょうか?

9時から18時まで働いて、通勤時間に往復2時間かかって、睡眠時間6時間、身支度やお風呂に2時間…という人であれば、自由時間は5時間ですね。この自由時間の中で、朝夕のごはんを食べたり、テレビや本に触れたり、他の人との交流などに時間を使って暮らしていることになります。ここで、65歳で退職する人のケースで、22歳(大学卒業)からの自由時間をざっと合計してみると、約7.8万時間(=5時間×365日×43年)あります。

では、「セカンドライフ」ではどうかというと、労働時間も通勤時間もいらないので、睡眠時間6時間、身支度やお風呂の2時間以外は自由時間ということに。よく、人生80年といわれますので、65歳から80歳までで合計してみると、約8.8万時間(=16時間×365日×15年)と計算できます。

ということは、セカンドライフでは、現役時代よりもずっと多くの自由時間が待っているわけです。何をして過ごすかは退職してから考えようとのんびり構えていると、現役時代の3倍速(1日につき、現役時代は5時間ペース、セカンドライフでは16時間ペース)で自由時間が減ってしまうので、とてももったいないことになりそうです。

未来の自分が毎日ウキウキ暮らすために、将来どんなふうに過ごしたいかについて早めに模索しておくことは、とても大事なことなのです。

将来の暮らし方の傾向と事前対策のポイント

とはいえ、将来のイメージづくりはけっこう難しいものですね。セカンドライフセミナーなどで希望を取ると、今の仕事を退職したあとは、「転職・起業をしたい」「趣味・ボランティアを楽しみたい」「家族とゆっくり過ごしたい」といった声がよくあがります。そのために今からできることをざっと紹介してみます。

たとえば、「転職・起業したい」という場合、業界や仕事によっては、今の仕事にはないスキルが必要かもしれません。先にその業界のことを調べておいたり、有利な資格を取るといった準備を始めておいたりすれば、幸先の良いスタートを切れそうです。

「趣味・ボランティアを楽しみたい」というケースで、実際の退職後に多くの人がストレスに感じるのは、新しい人間関係・コミュニティづくりです。たとえば、退職して今の名刺が使えなくなると、自己紹介ひとつ取っても難しいと感じるものです。

今から趣味の合う友人を作っておいたり、参加・体験して接点を持っておいたりすると、退職後にスムーズにコミュニティにとけ込みやすくなるメリットがあります。

特に近所の人とは、家で過ごす時間が長くなる分だけ、互いに顔を合わす機会が自然と増えます。ご近所づきあいは、意識して良好にしておきたいところです。

また、「家族とゆっくり過ごしたい」という人は、家族もそう考えているかのリサーチがとても重要です。働き詰めだった夫が退職したあと、妻とゆっくり過ごしたいという希望は、ナチュラルなことのように思うかもしれません。けれども、現実にはもめるケースが多いのです。

子どもの手が離れたあと、平日にサークル活動を楽しんで、週末は夫中心の生活をしている妻の例で考えてみましょう。夫はこれまでの週末のような暮らしが退職後は毎日続くと思っています。対して、妻は夫の退職に関係なくこれまで通りの生活パターンで過ごしたいと考えているのが通常です。

「これまで自由にしてきたのだから、退職後は自分と一緒に過ごすのが当たり前」という夫の考えと、「平日まで一緒に過ごすのはイヤ」「同じサークルに入りたいと言わないで」「平日も食事を3度用意するなんて大変」といった妻の言い分は平行線をたどります。これがもとで離婚を口にする夫婦もいるほどです。

普段からご家族と、セカンドライフに望んでいるライフスタイルを口に出して少しずつ話し合っておくと、時間をかけて調整できますね。

セカンドライフ資金は「100歳まで」を目安がおすすめ

話は変わりますが、今の平均寿命は、男性79.44歳、女性85.90歳です。とはいえ、セカンドライフを考える際は、もっとずっと長生きするものと考えておくのがおすすめです。

図表1/「これからの人生」の長さの目安
図表1/「これからの人生」の長さの目安

なぜなら、平均寿命というのは、0歳の人の平均余命だからです。図表1にあるように、60歳の人の平均余命なら男性22.70歳、女性28.12歳。70歳なら男性14.93歳、女性19.31歳というように、歳を重ねるごとに人生は長くなっていきます。

実際に歳をとって「こんなに長生きするとは思っていなかった…」ということのないよう、セカンドライフ資金を考えるときは100歳までの心積もりで準備しておくと、ゆとりがあって安心です。

必要資金の概算額をイメージしておこう

では、セカンドライフ資金は、具体的にはどれくらい必要なのでしょうか。1億円必要、あるいはそれ以上といった金額も見聞きしますが、必要な金額は個々のご家庭で異なります。

とはいえ、やはり、どのご家庭でも生活資金の柱は公的年金です。毎年送られてくる「ねんきん定期便」をていねいに見れば、退職後に受け取れる年金の概算額がわかります。時間があるときに一度調べておきましょう。

その額を見て、たとえば、今の生活水準に比べて毎月10万円不足しそうだという人のケースなら、65歳から100歳までの35年間で4,200万円(=10万円×12カ月×35年)というように、ざっくりとした見通しをまず立てます。

「賃貸暮らしだし、そんなには貯められない」というご家庭なら、今の家計支出を見直すことが、セカンドライフ資金づくりへの早道です。今40歳の人が現在の生活水準をキュッと引き締めて月額3万円貯蓄に回せたと仮定すると、65歳までに900万円(=3万円×12カ月×25年)貯蓄を増やすことができますね。

それに加えて、退職後の必要資金は1,260万円(=3万円×12カ月×35年)分だけ少なくて済むので、必要資金は2,040万円(=4,200万円-900万円-1,260万円)にまで抑えることができます。当初の予定の半分であれば、いろいろ対策が立てられますね。退職金なども含めて考えれば、あと少しの工夫で目標をクリアーできそうです。

退職金で住宅ローン完済はOK?

さて、退職金を当て込んで住宅ローンを組むことは、今の時代では御法度です。セカンドライフの家計収支シミュレーションをすると、多くのケースで家計収支がすぐに赤字になってしまうからです。

「親の世代は退職金で住宅ローンの完済をした人が多かった」との声も聞きますが、親の世代よりも退職金の額はぐっと少なく、年金額もかなり少ないため、退職金をつぎ込むとセカンドライフ資金はあっさりと枯渇してしまうのです。

住宅ローンを組んでいるなら、現役世代のうちに「繰り上げ返済」や「借り換え」などを行って、退職後のローン負担を無くしたり少額で済むようにメンテナンスしたりするのが鉄則です。貯蓄などの利回りよりも、住宅ローンの利率のほうが数十倍大きいため、貯めることより借金を返すことの方が、結局はセカンドライフ資金づくりに直結します。

たとえば、住宅ローンを組んでマンションを購入し、毎月返済額が12万円、管理費・修繕積立金が2万円というご家庭の例では、退職までに住宅ローンを完済できれば、退職後は10万円(=12万円-2万円)の住居費が浮く計算ですね。つまり、前述の4,200万円の例であれば、貯金で4,200万円を用意しなくても、とにかく退職までにローン完済を目指せば、セカンドライフはなんとかなる見通しがつきます。

セカンドライフへの不安をなくすには、「我が家の場合はどうなのか」を意識した上で、早めに準備を始めるのが一番です。ギリギリになると、情報に振り回されて焦るため、効率的な対応が難しくなります。5つのコツを参考に、セカンドライフの準備を考えてみてくださいね。