責任投資方針
当社は創業以来、コアバリュー(基本的価値観)に基づいたCSV経営を実践し、社会と共有できる価値を創造することで持続的な成長を実現してきました。
昨今、環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)の3つの観点が企業の長期的な成長のために重要だというESGの考え方が世界的に広まってきていますが、当社のCSV経営は、社会的責任を着実に果たしたうえで、社会と共有できる価値を創造するという点において、このESGの考え方と一致しています。
当社の資産運用では、CSV経営の考え方に基づき従前からESGの要素が取り込まれていますが、上記のとおり、昨今ではESGの3つの観点が企業の長期的な成長のために重要だという考え方がESG投資として社会に浸透し、機関投資家としてESG投資に関する考え方や取り組みを示すことで社会的責任を果たしていくことの重要性がより高まっています。
このような環境を踏まえ、当社の責任投資に関する考え方や取り組みを分かりやすく示すとともに、お客様・社員・ビジネスパートナー・株主・社会をはじめとするすべてのステークホルダーの期待に応えるため、当社は責任投資方針を策定し、責任投資に関する取り組みをより一層強化していきます。
責任投資基本方針
当社は、お客様への将来の保険金や給付金等のお支払いに備え、お客様からお預かりした保険料を安全かつ確実に運用するため、安定した収益が期待できる運用資産への投資を資産運用の中核としてきました。また、保険商品の長期にわたる負債特性に見合ったポートフォリオの構築を通じて、長期安定的な資産運用収益の最大化と財務の健全性の維持に努めています。
当社は、この資産運用方針における資産運用プロセスにESGの要素を組み込むことで、世界経済と企業の安定的な成長に寄与し、また社会的課題の解決に貢献することを目指します。
主な責任投資手法
- 1ESGインテグレーション
当社は、投資の分析において、ESGスコアの活用や投資先企業との対話を通じて、ESG要素を考慮します。
- 2外部委託運用におけるESGデューデリジェンス
当社は、外部委託先に対し、当社のESG投資の考え方や手続きを示すとともに、外部委託先の投資プロセスにおけるESG要素の考慮の状況を確認するため、外部委託先による年次レビューや評価等のデューデリジェンスプロセスの実施を求めます。
- 3ESGテーマ型投資
当社は、社会的課題及び環境問題の直接的かつ測定可能な解決に資する投資を検討・実行します。
- 4日本版スチュワードシップ・コード
当社は、「日本版スチュワードシップ・コード」に関する取り組みを推進し、投資先企業との建設的な対話を行う中で、ESG要素を考慮します。
責任投資の主な取り組み
- アフラック・インコーポレーテッド傘下の日米資産運用会社と一体となり、責任投資のための態勢強化を進めています。グローバルに責任投資推進のための委員会や専門チームを組成し、取り組みを積極化しています。
- アフラック・グローバル・インベストメンツは、2021年7月に持続可能性に資するインフラ、エネルギー、資源の分野でのグローバルな運用会社であるデナム・キャピタルとのパートナーシップ契約を締結しました。当社においても、デナム・キャピタル傘下の運用会社デナム・サステナブル・インフラストラクチャーが運用するサステナブル・インフラストラクチャー債への投資を外部委託運用として実行しました。
- ESGテーマ型投資については、これまで国内・海外の発行体が発行するグリーンボンド、再生可能エネルギーのひとつである太陽光発電の国内各地のプロジェクトが発行する債券やそれらを投資対象とするファンド、新型コロナウイルス感染症対応等を目的としたアフリカ輸出入銀行向けストラクチャードファイナンス等へ投資を実行しました。