Social〈社会〉

がん・傷病就労支援の取り組み

日本初のがん保険を発売した保険会社として、アフラックは、社員が「がんや病気に罹っても安心して自分らしく働く」ことを支援する取り組みを行っています。

アフラックの「がん・傷病 就労支援プログラム」

当社では、これまでさまざまな制度を設け、がんに限らず、病気やけがをした社員が治療に専念・両立しながら安心して働ける環境づくりに努めてきました。
「がん・傷病 就労支援プログラム」では、以下の3つの柱の取り組みを進めています。

「がん・傷病 就労支援プログラム」 相談(ピアサポート) 安心して必要な相談ができる体制づくり ●All Ribbons(がんを経験した社員コミュニティ) ●産業医や外部の相談窓口設置 両立 仕事と治療を両立するために、真に必要な制度と職場環境の整備 ●治療に専念する制度/両立制度 ●がん・傷病 就労支援ハンドブック ●「がん・傷病 就労支援プログラム」社内ポータルサイト ●啓発/教育など職場環境づくり 予防 早期発見のためのがん検診受診の徹底と禁煙推進 ●がん検診受診向上の啓発 ●一次検診・精密検査の受診率向上策 ●禁煙に関する取り組み

相談(ピアサポート*)

All Ribbons

産業医等による相談窓口、社外の相談窓口の設置(がん電話相談、心と体の健康相談等)のほか、がんを経験した社員のコミュニティ「All Ribbons」を通じたピアサポート体制を整備しています。

  • *症状や悩みなどについて同じような立場にある仲間=英語「peer」(ピア)=が、自分の体験や行動、考えなどを披露し、互いに語り合い、支え合うことで回復を目指す取り組み。

「All Ribbons」(がんを経験した社員によるコミュニティ)の設立

「All Ribbonsパネルディスカッション」の様子

2017年12月、がんを経験した社員コミュニティ「All Ribbons」を立ち上げ、がんを経験した社員が自身の経験を活かし、がん治療と仕事の両立に悩む社員のサポートや各種制度の運用の見直し、新たな商品・サービスの開発支援などに協力しています。
現在、社内公募によって集まった30~50代の20人(男性9人、女性11人:2023年9月末時点)が、メンバー同士の情報交換や自身の体験談の公開、相談窓口の開設、社員向けパネルディスカッション、「All Ribbons Cafe(対話型イベント)」の実施、他社交流などの活動を行っています。

両立

「がん・傷病 就労支援プログラム」では、本人・上司・産業医・人事担当者が連携した支援体制を構築しています。どのような傷病においても、病状や治療内容や副作用などにより、さまざまな状況が発生します。このような“個別性”を理解し、社員一人ひとりと向き合いながら、治療と就労の両立に向けた支援を行っています。

産業医(健康推進室) 健康管理支援 本人 産業医(健康推進室) 相談・連携 上司 産業医(健康推進室) 相談・連携 労務課 本人 相談 上司 支援・対応 本人 本人 制度運用支援 人事担当者 上司 相談・連携 人事担当者

まずは治療に専念してもらうために、各種休暇・休職制度を組み合わせて利用できるよう対応しています。
復職にあたっては、本人を交え産業医・上司・人事担当者が面談を行い「両立支援プラン」を策定、復帰した後も定期的に連携することによりスムーズな職場復帰を図っています。
また、医療の進化に伴い、通院治療の必要性が増している中、安心して治療と仕事を両立できるよう、シフト勤務や短時間勤務、フレックスタイム制度、時間休などの就業“時間”、在宅勤務やサテライトオフィスなどの就業“場所”など、柔軟な働き方が実現できる環境を整えています。これらの働き方は、傷病・介護・育児などの事由に関わらず、誰でも利用できるようになっており、お互いの働き方への共感・理解にもつながっています(短時間勤務を除く)。

さらに、2018年9月には、がん治療のために柔軟に取得できる特別休暇「リボンズ休暇」を新設しました。がんは、治療の経過や期間は人それぞれで、再発のリスクもあるなど、予測の難しい個別性の高い病気です。「リボンズ休暇」では、将来の治療や突然の対応のために有給休暇が不足することへの不安を解消するため、がんの治療を対象として、取得日数は無制限で、通算10日分までは有給扱い(11日目以降は無給扱い)とする休暇を付与します。短時間の通院等でも使いやすいよう、2019年1月からは1時間単位での利用も可能です。

また、がんや傷病と就労の両立に関する職場環境の醸成に向けて、2017年11月に、がんなどの傷病と仕事の両立についての相談窓口や利用できる制度、周囲のサポートのあり方などをまとめた「がん・傷病 就労支援ハンドブック」を社員に配布しました。2018年4月には、「がん・傷病就労支援」に関する情報を一元化した「がん・傷病 就労支援プログラム」のポータルサイトを社内で公開しています。
社員に対しては、がん検診の重要性やがん治療と仕事の両立に必要な情報など、がんに関する幅広い知識を身に付けるためのe-ラーニングを配信したり、がん経験者の体験談を直接聞くことができる「All Ribbonsパネルディスカッション」「All Ribbons Café」を開催するなど、治療と仕事の両立への理解や行動変容を促すための機会を定期的に設けています。また、就労支援においては、現場の管理職のサポートが重要であることから、治療と仕事を両立する社員に対してどの職場でも適切に対応できるように、2019年5月より、部下のいる全管理職向けに「職場の“がん治療と仕事の両立支援”講座」と題した研修を実施し延べ688名が受講しました。

がん・傷病 就労支援ハンドブック
がん・傷病 就労支援ハンドブック

予防

がんの早期発見のために、厚生労働省が指針として定めるがん検診の受診対象年齢や受診頻度を超える手厚い水準で、社員に対してがん検診を実施しています。
また、社員のがん検診受診率向上・早期発見に向けた取り組みとして、がん検診費用の無料化、業務時間中に検診を受診する場合は勤務日扱い、交通費会社負担などの対応を実施しています。その他にも、がん検診の重要性やがん治療と仕事の両立に必要な情報などの啓発を行っています。
これらにより、35歳以上の社員の胃・肺・大腸がん検診の受診率は9割超、子宮・乳がん検診の受診率は8割超となっています。
さらに、がん予防の重要な取り組みの一つとして、「Aflac Smoke-Free Program」(禁煙プログラム)を推進、就業時間内禁煙などを行っています。

がん・傷病 就労支援の取り組みによる受賞歴

がん・傷病 就労支援の取り組みにより、当社はこれまでに以下の表彰を受賞しています。

  • 各リンク先は外部サイトへ移動します
東京都 平成28年度「がん患者の治療と仕事の両立への優良な取組を行う企業表彰」より
森本晋介
厚生労働省による国家プロジェクト「がん対策推進企業アクション」 令和3年度「がん対策推進企業表彰」より