松村 恵佑さんのご家族の体験談
松村 恵佑(まつむら けいすけ)さん
病名:網膜芽細胞腫
発症年齢:生後まもなく
当時の住まい:熊本県
利用先:アフラックペアレンツハウス浅草橋
息子のがんの発病
私たちの息子、恵佑は、生後すぐ目の中にできるがん、網膜芽細胞腫を発症しました。検査の結果、やはりがんが見つかって、すぐ東京の国立がんセンター(現国立がん研究センター)での治療を勧められました。
しかし問題は、東京での生活です。妻は目が見えませんから、基本的に私も付き添って、家族3人で東京に滞在しなければなりません。ひと月に3~4回は東京へ出向く生活が半年続き、高額なホテル代と交通費に悩まされました。
ペアレンツハウスとの出会い
ペアレンツハウス浅草橋に出会ったのは、恵佑が4歳の時でした。ペアレンツハウスでの生活は、もう夢のようでした。部屋も広いし、キッチンもランドリーもいつでも自由に使えるのですから。
恵佑は、たくさんのおもちゃがあるプレイルームに夢中。絵本がたくさん揃った図書コーナーもお気に入りでした。
充実した施設内の設備
妻が喜んだのは、キッチンです。これまでの東京滞在では、外食ばかりでだんだん胃が疲れて食欲がなくなってしまうんです。ペアレンツハウスでは妻も、カレーやスパゲッティなど、恵佑の好物をたくさん作ってあげることができました。
恵佑はペアレンツハウスでのお友達もできて、一緒にアニメのビデオを見せてもらったり、ハウスマネージャーさんに遊んでもらったり、のびのび過ごせたことがうれしかったようです。
ペアレンツハウスの大切さを実感
私たち夫婦は、何度かお母さんたちやスタッフのみなさんにマッサージをさせていただいたことがあります。
マッサージをしながら一人ひとりと話をして、みなさん、本当に苦労されているのだと実感しました。「精神的にも肉体的にも疲れた家族を、手厚くケアしてくれるペアレンツハウスの大切さは計り知れない」と改めて感じました。
現在の家族の生活
ペアレンツハウスを通して、さまざまなご縁ができました。そのおかげで、私は「がんの子どもを守る会」の熊本支部代表として、講演会や交流会を手掛けています。妻も、ペアレンツハウスと同じような地元の滞在施設「タンポポハウス」でボランティアを始めました。
恵佑は今年9歳になります。今は、元気すぎるくらい元気で、人を笑わせることが大好きな、ひょうきんもの。今年から始めたバドミントンに夢中です。
最後に…
今やっと、親子3人で、このおだやかな暮らしを楽しめるのも、ペアレンツハウスをはじめ、みなさんの温かなサポートのおかげだと思っています。
ありがとうございました。
アフラックペアレンツハウスにかかわる人たちの声
利用者の体験談
聖路加国際病院
大阪市立総合医療センター
日本赤十字社
近畿ブロック血液センター
国立がん研究センター東病院
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