イノベーションを創出する取り組み

当社は、2024年に迎える創業50周年に向けて策定した「Aflac VISION2024」において、「生きるための保険」のリーディングカンパニーから「生きる」を創るリーディングカンパニーへの飛躍を掲げています。このビジョンのもと、当社はイノベーションを起こし、変化をリードする存在となるべく、保険商品に留まらず、健康増進、病気の早期発見、治療後のアフターケアやQOL向上まで、お客様をトータルにサポートすることを目指してフィンテックの活用や業界を超えた企業連携によるエコシステム*の実現を図りながら、イノベーティブな発想に基づく商品やサービスの開発に積極的に取り組んでいます。

  • *複数の企業や団体が商品開発や事業活動などでパートナーシップを組み、お互いの技術や強みを活かしながら、業種や業界の垣根を越えて共存共栄していく仕組み

「アフラック・イノベーション・ラボ」の開設

最新のデジタル技術と金融を融合させたフィンテックの活用及び企業価値の向上につながる新規事業の推進をさらに加速させるための拠点として「アフラック・イノベーション・ラボ」を2018年8月に開設しました。昨今の生命保険業界を取り巻く環境の変化やデジタル技術を含むテクノロジーの急速な進化を踏まえ、社会的課題の解決に向けた新たな価値の創造を加速させるべく、当該専門組織を東京都港区南青山の新オフィスに移し、フィンテック及び新規事業の推進拠点として活動を強化しています。

共同研究推進室の設立

2020年1月、中・長期的な視点に基づいて将来の成長に資する領域について、学術機関や自治体などと共同研究や実証実験を行い、社会実装を目指すことで持続的な成長に寄与することを目的とした「共同研究推進室」を設置しました。

「産学連携・クロスイノベーションイニシアティブ」への参画

2019年6月、大阪大学大学院医学系研究科及び医学部附属病院が、大学を起点とした健康医療分野のオープンイノベーションの実現を目指して設置した「産学連携・クロスイノベーションイニシアティブ」に参画しました。当社は、医療・健康分野におけるサービス強化に向けた共同研究とともに組織や分野を越えた多様な連携の推進、人財の育成・交流、学術研究の振興等に取り組んでいきます。

「第二期 湘南会議」への参画

「湘南会議」は、湘南ヘルスイノベーションパーク主導のもと、神奈川県(未病産業研究会)、藤沢市、鎌倉市の支援を受けて設立された未病ビジネス化コンソーシアムです。第二期は「認知症」をテーマに参加企業4社で認知症と共生する社会を創るための協議を経てビジネスモデルを検討しました。

「キャンサーエコシステム」の構築

当社は、がん罹患時の経済的負担を軽減するがん保険を通して多くのお客様に安心をお届けしてきました。
今後は、「生きる」を創るリーディングカンパニーを目指して、がん保険で提供してきた安心という価値を、がんの予防から予後にわたる広い領域において提供していきます。具体的には、現在、がんに関する課題の解決に取り組むスタートアップ企業等へのベンチャーファンドによる出資や協業の機会など、さまざまなパートナーシップの可能性を追求しており、お客様一人ひとりへの最適なソリューションを目指して「キャンサーエコシステム」の構築に取り組んでいます。

キャンサーエコシステム(2020年7月時点)
キャンサーエコシステム(2020年7月時点)

「アフラック・イノベーション・パートナーズ合同会社*」の取り組み

持株会社であるアフラック・インコーポレーテッドは、新たな事業の創出を目的として「アフラック・イノベーション・パートナーズ合同会社」を2019年2月に設立しました。現在、「アフラック・ベンチャーズ・エルエルシー*」のファンドから、がん、ヘルステック、インシュアテック領域のスタートアップ13社へ出資を行っています。出資先との協業により、アフラックの新たな事業の創出及び保険事業の強化を目指すとともに、出資先のさらなる成長に貢献します。

  • *アフラック・グローバル・ベンチャーズ・エルエルシーの100%子会社
健康増進・ヘルスケア領域における出資*1や業務提携(2020年7月時点)
MRSO
マーソ株式会社への出資
2017年4月、国民の健康寿命延伸を目指すマーソ株式会社へ出資しました。同社は、オンライン健康診断予約サービスの提供などを行っています。
Lily MedTech
株式会社Lily MedTechへの出資
2019年7月*2、株式会社Lily MedTechへ出資しました。同社は、リング型の超音波振動子を用いた革新的な乳房用画像診断装置を開発しています。
Medical Note
株式会社メディカルノートへの出資及び業務提携
2017年5月、医師と患者をつなぎ医療を受けるすべての人々への貢献を目指す株式会社メディカルノートへ出資するとともに、同社と健康増進・ヘルスケア領域において業務提携を行いました。同社は、信頼性の高い医療情報プラットフォーム「Medical Note」を運営し、広く一般消費者向けに、病気・症状検索機能のほか、医師・病院検索機能、医療相談ができるサービスを提供しています。当社では、2019年11月から、同社が提供する「オンライン医療相談サービス」をご契約者向けサービスとして導入しています。
CELLSPECT
セルスペクト株式会社への出資
2019年9月*2、誰もが気軽に健康チェックを行い、健康維持できる社会を目指すセルスペクト株式会社へ出資しました。同社は、指先の血液で測定できる血液検査機器の開発等を行っています。
おいしい健康
株式会社おいしい健康への出資
2018年12月、おいしく手軽な家庭目線の健康な食生活支援を目指す株式会社おいしい健康へ出資しました。同社は、管理栄養士監修のレシピ検索、献立作成サービスや暮らしの知恵と学び、大切な心がけを上質な動画とコンテンツで発信するコミュニティサイトを運営しています。
ReasonWhy
リーズンホワイ株式会社への出資
2019年9月*2、リーズンホワイ株式会社へ出資しました。同社は、ネット完結型のがん専門医によるセカンドオピニオンサービスを提供しています。当社では、2020年3月から「Webセカンドオピニオンサービス」をがん保険の付帯サービスとして導入しています。
UniFa
ユニファ株式会社への出資
2019年8月、ユニファ株式会社へ出資しました。同社はIoTやAIを活用し、保育園向けに午睡を見守る医療機器や子どもの写真・動画をオンライン購入できる写真サービスなどの「ルクミー」シリーズ等を展開しています。また、これらのサービスを統合した「スマート保育園®」を通じて、子どもの安全や保護者への安心の提供と保育業務の負担軽減に取り組んでいます。
famione
株式会社ファミワンへの出資
2020年4月*2、子どもを願うすべての人によりそい幸せな人生を歩める社会をつくることを目指す株式会社ファミワンへ出資しました。同社は、妊活・不妊サポートを行うLINEを活用した妊活コンシェルジュサービスを提供しています。また、法人向けに福利厚生プログラムを展開し、妊活・不妊治療と仕事の両立支援に取り組んでいます。
AIM
株式会社AIメディカルサービスへの出資
2019年9月、株式会社AIメディカルサービスへ出資しました。同社は、消化器系のがん早期発見を支援する内視鏡の画像診断支援AI(人工知能)を開発しています。
MentalHealth Technologies Co., Ltd.
株式会社メンタルヘルステクノロジーズへの出資
2020年4月*2、株式会社メンタルヘルステクノロージーズへ出資しました。同社は、産業医サービスや各種メンタルケアのクラウドサービスを提供し、企業の健康経営を支援しています。
KAKEHASHI
株式会社カケハシへの出資
2019年10月、明日の医療の基盤となるエコシステムの実現を目指す株式会社カケハシへ出資しました。同社は、調剤薬局向けに電子薬歴システム「Musubi」を開発し、薬剤師の業務効率化と患者への最適な服薬指導の促進に取り組んでいます。
CRAIF
Craif株式会社への出資
2020年6月*2、尿検査による「痛みのない高精度ながん早期発見」の実現を目指すCraif株式会社へ出資しました。同社は、尿中に含まれるマイクロRNAを調べることでがんのリスクを判定する独自技術を開発しています。
Tricog
Tricog Healthへの出資
2020年3月*2、すべての人にアクセス可能で手頃な価格の医療の実現を目指すTricog Healthへ出資しました。同社は、「クラウドAI ECG解析システム」を活用した、緊急度の高い心疾患に対して早く正確に診断するサポートサービスを提供しています。
HITACHI
株式会社日立製作所との協創
2017年7月からがんの早期発見・早期治療社会の構築に向けて、株式会社日立製作所との協創に取り組んでいます。がんの早期発見・早期治療を促進する新しい保険商品・サービスの創出によって健康で豊かな社会の実現を目指しています。
  1. *1.上記出資はすべてアフラック・グローバル・ベンチャーズ・エルエルシーの100%子会社であるアフラック・ベンチャーズ・エルエルシーが実施
  2. *2.出資の公表時期を記載しています。

Agile@Aflacの推進

Agile@Aflacのロゴ

当社は、柔軟かつスピーディーにお客様へ価値を提供していくために、アジャイル型の働き方*を取り入れるとともに「Agile@Aflac」と称して全社的に推進しています。

  • *お客様ニーズを満たすために短期間のサイクルで最低限必要なアウトプットを創出し、お客様からのフィードバックをもとに継続して改善していくような働き方を意味しています。
「Agile@Aflac」の推進を通して
実現したいこと
顧客エンゲージメントの向上
(お客様の体験価値の向上)

お客様に最も価値ある商品・サービスの提供を最優先に考え、お客様の体験価値を向上する

商品・サービスの提供スピードの向上

価値提供のスピードを早め、改善のサイクルを高速化する

効率性の向上(資源配分)

透明性と優先順位を明確にし、チームの活動を生産的にする

人財エンゲージメントの向上
(社員の働きがいの向上)

チームの自律性/主体性を大切にし、社員の働きがいを高める

専門組織を設置

2019年1月、専門組織として「アジャイル推進室」を設置し、アジャイルを実践していくための仕組みや環境を整えるとともに、各種トレーニングを社内開発し、これまでに延べ3,000人を超える社員が受講しています。2020年6月時点で、さまざまな部門で組織化された機能横断的な50を超えるチームが、お客様へ価値を提供するために、アジャイル型の働き方を実践しています。各チームにはアジャイル推進室からアジャイルコーチを派遣することで、新しい働き方の浸透と定着に努めています。

Agile Base
Agile Base Gathering Space
Agile Baseでの業務風景

アジャイルの実践に必要な環境を整備

アジャイルとは、環境変化の激しい時代にお客様にとって価値のある商品・サービスを柔軟かつスピーディーに提供していくためのチームでの働き方です。このアジャイルを社内の活動に展開していくために、組織の在り方についても変革しています。

トライブ・スクワッドモデル

お客様への価値提供のスピードをより加速させていくために、従来の機能別の組織の枠組みを超えて、大胆に横断的なチームを組成し活動できる組織モデル(トライブ・スクワッドモデル)を導入しています。専門知識を有する社員がワンチームで協働するとともに、リーダーであるトライブリード・プロダクトオーナーに大胆な権限委譲を行うことで、これまで以上に柔軟かつスピーディーな業務運営を実現しています。

トライブ・スクワッドモデルの導入
トライブ・スクワッドモデルの導入

アジャイルライトモデル

2020年1月からは、トライブ・スクワッドモデルのような大規模な組織変更を伴わずとも既存の組織や権限の枠組みのなかでアジャイルを実践する組織モデルとして、アジャイルライトモデルを定義し展開しており、さまざまな課題に対処するためにチームを組成し、機動的な活動を行っています。

アジャイルライトモデルのもとに活動しているチームの取り組み事例
  • COVID-19に関する危機管理
  • ペーパーレスの推進
  • アジャイルを活用した内部監査

なお、どちらのモデルにおいても、アジャイルを実践するうえでの働き方は共通しており、次の5つの原則に基づいてチームは活動します。
さらには、アジャイル型の働き方に合わせて人事制度を柔軟に運用するとともに、2019年11月にはアジャイルを実践するためのコワーキングスペースとして「Agile Base」を新たに開設したり、ITツールを整備したりするなど、社員がアジャイルに挑戦できる環境を整えています。

アジャイルを実践するうえでの「5つの原則」
機能横断的

意思決定に必要な専門性をもつメンバーでチームを構成

エンパワーメント

チームが自律的に活動できるように権限を委譲

顧客価値にフォーカス

お客様にとって最も価値ある商品・サービスを提供

反復的プロセス

お客様からフィードバックをもらいながら商品・サービスを継続的に改善

実証的アプローチ

数字やデータをもとに、試行し学ぶことで、結果を迅速に次に活かしていく

成果の創出と今後の取り組み

こうしたアジャイルの実践を通して、保険金・給付金の請求からお客様口座へのお支払いまで、人手が介在しないプロセスによるお支払日数の短縮化、オフィシャルホームページの改修によるUI/UX(ユーザーインターフェース/ユーザーエクスペリエンス)の向上や手続き書類の簡素化、時間と場所に捉われずに保険料のお支払いができる「LINE Pay請求書支払い」サービスの導入、新商品開発の期間短縮など、多様な成果を創出しています。
今後も「Agile@Aflac」の取り組みを通して、アジャイル型の働き方を社内に展開することで、イノベーションを創出する取り組みを加速させ、お客様の価値向上に努めていきます。