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ちょっと気になる健康と病気のマメ知識!健康コラム

タバコを吸わなくても「肺がん」の危険が!?

肺がんのリスク要因といえば、誰もが最初に思い浮かべるのが「喫煙」ではないでしょうか。確かに、喫煙が肺がんの発生と深い関係にあることは世界中のさまざまな研究で確認されています。だからといって、「私はタバコを吸わないから、肺がんの危険はない」と安心するのは禁物です。肺がんのリスクを高めるのは喫煙だけではありません!

コラムINDEX

日本人の死因、男性第1位、女性第2位が「肺がん」

喫煙者の肺がんのリスクは非喫煙者の20倍以上!

食生活で肺がんの予防効果が期待できる?

今からでも遅くない!「禁煙」の効果

1日350gの野菜を摂ろう

果物の1日摂取量の目安は200g、リンゴ1個分相当

脂質の摂りすぎや種類に注意

1日に飲むお酒は日本酒なら1合までに

肺がん検診で早期発見・早期治療に努めよう

日本人の死因、男性第1位、女性第2位が「肺がん」

日本人の死因でもっとも多いのはがんです。そのがんの中で、肺がんは男性の死亡数の第1位、女性は大腸がんに次いで第2位となっています。また、罹患数では男女計で第3位を占めています(出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」) 。

肺がんの罹患率、死亡率を年齢別にみてみると、ともに40歳代後半で増えはじめ、高齢になるほど高くなります。

生涯でがんにかかる確率(生涯がん罹患リスク)をみると肺がんは、男性が10%で、これは大腸がんと並び、胃がんの11%に次ぐ高さになっています。女性は5%で、乳がん、大腸がん、胃がんに次いで4番目となっています。

喫煙者の肺がんのリスクは非喫煙者の20倍以上!

肺がんのリスク要因として一番に挙げられるのが喫煙です。欧米の研究では、喫煙者に肺がんが発生するリスクは非喫煙者の20倍以上と報告されています※1。日本人を対象とした同様の研究では、男性の喫煙者の肺がん発生リスクは約5倍、女性で約4倍という結果になっています。この男女の発生リスクの違いは、男性のほうが喫煙本数が多く、喫煙年数も長いためであると考えられています※2。

また、日本では男性の肺がんの約70%が、女性では約20%が、喫煙が原因とされています。この割合の差は、男性の喫煙率が女性より高いことによるものです※2。

さらに、自分自身がタバコを吸わなくても、他の人が吐いたタバコの煙を吸うこと(受動喫煙)で肺がんのリスクが高まることが明らかになっています※1。


※1出典:国立がん研究センターがん情報サービス「肺がん」
※2出典:国立がん研究センターがん情報サービス「喫煙とがん」

食生活で肺がんの予防効果が期待できる?

これまでの研究から野菜と果物の摂取が少ないと、肺がんを含めたがんのリスクが高くなることがわかっています。

逆に、野菜と果物を積極的に摂ることはがんのリスクを低下させるかというと、がん全体については「低下する」という報告もあれば、「低下させない」という報告もあり、結論に至っていません。

ただし肺がんに関しては、野菜と果物を十分に摂取することで「リスクを下げることが期待できる」という発表が多く出されています。例えば、2007年に世界がん研究基金と米国がん研究協会が共同で発表した「がん予防のための食物・栄養などに関する勧告」では、果物とカロテノイドの豊富な食物は肺がんを「ほぼ確実」に予防し、非でんぷん質の野菜(いも類を含まない野菜)は予防の「可能性がある」とされています。

そのほかにも、食生活について肺がん予防効果が期待できる栄養素としてビタミンCやビタミンE、逆にリスクを高める可能性が示唆されているものとして総脂質(コレステロールや中性脂肪などの総和)、飽和脂肪酸、アルコールの摂取が報告されています。

食生活以外では、適度な運動が肺がんの予防効果が期待できるという研究報告が出されています。

肺がんの発生リスクを上げるもの、あるいは下げることが期待できるものがわかった以上、それを日常生活に活かし、予防に努めない手はありません。実際にどのようなことに取り組めば予防につながるのかをご紹介しましょう。

今からでも遅くない!「禁煙」の効果

喫煙している人はすぐに禁煙することをお勧めします。肺がんの場合、禁煙後5~9年でリスクが低下しはじめ、20年以上経つと非喫煙者とほぼ同じレベルに下がるとされています。禁煙するのに、遅すぎるということはありません。

ただ、やめたいと思ってもなかなか禁煙に成功しないことが多いのも事実です。それはその人の意志が弱いからではなく、タバコの煙に含まれるニコチンに強い依存性があるからです。また、長年喫煙を続けていると生活の中に喫煙が組み込まれ、例えば目覚めの一服、食後の一服など、いつも吸っていた状況になるとどうしてもタバコを吸いたくなります。

依存症になっていると、自力で禁煙することはなかなか難しいものです。そのような場合は、禁煙外来を利用するとよいでしょう。「ただちに禁煙しようと考えている」「ニコチン依存症と診断された」「1日の喫煙本数×喫煙年数が200以上」「同意書の提出」の4つの条件を満たせば、公的医療保険が適用されます。

1日350gの野菜を摂ろう

食生活では、野菜と果物の摂取を心がけましょう。

ご紹介した「がん予防のための食物・栄養などに関する勧告」で「ほぼ確実」に予防できるとされるカロテノイドとは、動植物に存在する赤や緑、黄などの色素成分の総称です。ニンジンやカボチャ、ブロッコリーなどに多く含まれるβカロテン、トマトやスイカなどに多いリコピンなどがあります。

国が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」では、1日に350g以上の野菜を摂取することを目標としています。ところが実際には男性は約300g、女性は約285gしか摂っておらず、しかも若い世代ほど摂取量が少なくなっています(出典:厚生労働省 平成26年「国民健康・栄養調査」)。特に若い人は意識して野菜を摂るようにしましょう。

生野菜なら両手に軽く1杯分がおおよそ350gになります。これを目安に、お浸しにしたり、あえ物にしたりするとかさが減り、多くの量を摂取できます。小鉢1皿の野菜の量は約70gと覚えておくとよいでしょう。

サプリメントに頼りすぎないで!

肺がん予防に有効とされるβカロテンですが、それをサプリメントで摂ったらどうなるかという調査がフィンランドで行われました。喫煙者約2万9,000人の男性にβカロテンのサプリメントを毎日20mg(通常摂取量の10倍程度)摂取してもらい、5~8年間追跡調査しました。その結果、サプリメントを摂取したグループのほうが摂取しなかったグループに比べ発生率が高くなりました。βカロテンの大量摂取が肺がんの発生を促したのです。食生活の基本はあくまでも普段の食事です。サプリメントはその不足分を補うものと捉えましょう。

果物の1日摂取量の目安は200g、リンゴ1個分相当

果物については、平成17年に厚生労働省と農林水産省が決定した「食事バランスガイド」で、1日に2サービング、おおよそ200gが摂取の目安にしています。ところが野菜同様、どの年代においても200gには及ばず、特に20~40歳代の摂取量は極端に少なくなっています(出典:厚生労働省 平成26年「国民健康・栄養調査」)。

200gの果物とは、みかんであれば2個、リンゴ1個、ぶどう1房に相当します。果物は甘いせいか、太りやすいというイメージがあります。しかしこれは誤解です。果物の甘さは果糖によるもので、その果糖は砂糖の1.15~1.73倍の甘さを感じますが、エネルギー量は1g当たり4kcalと砂糖と大差ありません。また、果物は大部分が水分なので、100g当たりのエネルギー量は50kcal程度で、アイスクリームの3分の1、せんべいの9分の1程度ですから、おやつとしてもお勧めです。

*サービング:食事の提供量の単位。果物は1サービング=約100gとされている。

脂質の摂りすぎや種類に注意

脂質の摂りすぎにも注意しましょう。また、摂る脂質の種類にも気をつけたいものです。

脂質の主成分は脂肪酸で、肉類や乳製品に多く含まれる飽和脂肪酸と、オリーブ油や菜種油、サバやサンマなどに多い不飽和脂肪酸に分けられます。飽和脂肪酸の摂りすぎは肺がんのリスクを高める可能性があるという報告がありますし、悪玉コレステロールを増加させて動脈硬化の原因にもなるので、控えめにしましょう。

不飽和脂肪酸は肺がん予防に効果があるかどうかは不明ですが、不飽和脂肪酸の中でもn-3系脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)やIPA(イコサペンタエン酸)は心筋梗塞や脳梗塞などの心血管疾患のリスクを下げることは確実とされているので積極的に摂るとよいでしょう。DHAやIPAはサバやサンマなどの青魚に多く含まれます。

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1日に飲むお酒は日本酒なら1合までに

お酒については、1日当たりの飲酒量が日本酒換算で2合以上になると、肺がんを含めたがんの発生率が高くなるという報告があります。大量の飲酒の習慣は高血圧や脳出血などのリスクも高めます。1日に飲むお酒の量は、日本酒なら1合まで、ビールであれば大瓶1本まで、ウイスキーならダブル1杯までにとどめておきましょう。これ以上多く飲んだときは、翌日を休肝日にするなどして、1週間の飲酒量を調整するとよいでしょう。

肺がん検診で早期発見・早期治療に努めよう

禁煙や適度な運動と食生活に気をつけても100%肺がんを予防できるわけではありません。肺がん検診を定期的に受け、早期発見・早期治療に努めることが大切です。特に40歳以上の人は年に1回肺がん検診を受けることをお勧めします。

また、肺がんの症状としてしつこい咳や痰、声のかすれなどがあります。これらは風邪などでも見られる症状のため、そのうち治るだろうと放置しがちです。こうした症状が長く続くときは受診しましょう。


協力:オーエムツー(荻 和子)

(2016年9月 作成)