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ちょっと気になる健康と病気のマメ知識!健康コラム

糖尿病と歯周病の意外な関係

一見、なんの関係もなさそうな糖尿病と歯周病。ところが、これら2つの病気は深い関係にあることがわかってきました。しかも、お互いが悪影響を及ぼし合う「負のスパイラル」の関係にあるというのです。

コラムINDEX

糖尿病による免疫力の低下などで、歯周病のリスクがアップ?!

歯周病は糖尿病を悪化させる

糖尿病と歯周病を一緒に治療することが大切

糖尿病治療・予防はゆっくり食べてよく噛む、そして適度な運動

寝る前の歯磨きと、半年に1回は歯科で歯の健康診断を

糖尿病による免疫力の低下などで、歯周病のリスクがアップ?!

食べ物に含まれる糖質はブドウ糖に分解されて細胞に吸収され、血液中のブドウ糖(血糖)が増えます。すると膵臓からインスリンというホルモンが分泌され、ブドウ糖を肝臓や筋肉などに取り込み、エネルギー源に変えるように働きます。このインスリンの働きによって、血糖値は正常範囲内に維持されます。

ところが、インスリンの分泌が減ったり、その働きが低下したりすると、血液中のブドウ糖が肝臓などに十分に取り込まれず、血液中に必要以上に増えていきます。この状態が慢性的に続き、血糖値が高くなるのが糖尿病です。

糖尿病の多くは、初期には自覚症状がほとんど現れません。しかし、治療を受けずにいると、さまざまな合併症が起こってきます。糖尿病に特有の合併症とはいえませんが、細小血管障害や動脈硬化症に次ぐ重要な合併症として位置づけられているのが歯周病です。糖尿病患者においては、非糖尿病と比べ明らかに合併頻度は高く、また、血糖コントロールが不良な患者ほど歯周病の重症度が高く、進行するリスクも高いとされています。

糖尿病になって高血糖になると、体は尿を大量に出して糖を体外に出そうとします。そうすることで、口の中が乾燥して唾液の働きが悪くなり、口腔内の浄化作用が低下し、歯周病菌が繁殖しやすくなります。また、高血糖が続くと、免疫細胞の白血球の働きが低下し、歯周病菌に感染しやすい状態になります。

こうしたことから糖尿病になると歯周病のリスクが高まると考えられています。

歯周病は糖尿病を悪化させる

歯周病は、歯周病菌によって歯を支える歯ぐき(歯肉)に炎症が起こり、歯ぐきやその内側にある歯槽骨などが破壊されていく病気です。進行すると歯槽骨の歯を支える力が弱まり、歯が抜け落ちてしまいます。

『負のスパイラル』歯周病で歯を失ってしまうと、食べ物をよく噛むことができなくなり、軟らかい食べ物ばかりになるなど、食生活の偏りを招き、糖尿病の要因になります。

なお、歯周病は糖尿病だけでなく、心疾患や脳血管疾患、認知症などとも関係していることが明らかになっています。

糖尿病と歯周病を一緒に治療することが大切

糖尿病になると歯周病を発症しやすくなり、歯周病になると糖尿病を悪化させ、ますます歯周病を進行させます。この負のスパイラルを断ち切るには、糖尿病と歯周病をきちんと治療することが大切です。

実際、歯周病に罹患した糖尿病患者が歯周病の治療を受けたところ、血糖値のコントロール状態を示すHbA1c(糖化ヘモグロビン)値が改善したという報告が多数出ています。

糖尿病治療・予防はゆっくり食べてよく噛む、そして適度な運動

糖尿病の治療や予防には食事や運動などの生活習慣の改善が欠かせません。食事では、野菜を先にたっぷり食べると、食後の血糖値の急激な上昇や食べすぎを防ぐことができます。野菜は1日350g以上摂るとよいといわれています。小鉢1皿分で野菜約70gなので、1日5皿分が目安となります。例えば、朝パン食であれば、小皿にもったサラダ(約70g)を用意する、昼食は野菜炒め定食にする(平皿にのった野菜炒めは小皿2つ分なので約140g)、夕食の副菜を青菜のお浸しときんぴらごぼうの小鉢にする(それぞれ約70g)といった具合です。

食べる速度が速いと満腹中枢が満腹を感じる前にたくさん食べてしまうので、ゆっくり食べることも大切です。それには軟らかい食材ばかりでなく、ニンジンやセロリなど硬めの食材を選ぶとよいでしょう。

夜遅くに夕食を食べると血糖値が上がりやすくなります。これは、インスリンの分泌を促すインクレチンというホルモンが、夜間には十分に働かないためと考えられています。夕食は早めにとり、遅くなる場合は軽めにするのが基本です。

有酸素運動 筋力トレーニング運動をすると血液中のブドウ糖が筋肉に取り込まれて、血糖値が下がります。運動習慣をつけると、インスリンが効きやすい体質になることもわかっています。ウオーキングのような有酸素運動と、腕立て伏せや腹筋運動、スクワットのような筋力トレーニングの両方を行うと、血糖値を下げる効果がより高まります。

寝る前の歯磨きと、半年に1回は歯科で歯の健康診断を

歯周病の治療や予防の基本は歯周病菌のすみかであるプラーク(歯垢)や歯石(歯垢が硬くなったもの)を取り除くことです。それには、毎日の歯磨きが重要になってきます。

自分ではしっかり歯磨きをしているつもりでも、きちんと磨けていないことがよくあります。薬局などで売られている歯垢染色液で染め出してみると、どこが磨けていないかがわかります。一般に磨き残しが起こりやすいのは、利き手側の上下の歯の内側、奥歯の後ろ側、歯並びが悪いところ、詰め物・かぶせ物の周りです。これらをより意識して1本1本丁寧に磨きましょう。

『正しいブラッシング法』

歯と歯の隙間のプラークは歯ブラシでは取りにくいので、デンタルフロスや歯間ブラシを利用しましょう。

歯磨きを行うタイミングは、毎食後と寝る前が理想です。特に重要なのが寝る前です。就寝中は唾液の分泌が減少するため、口腔細菌が繁殖しやすくなるので念入りに磨きましょう。

自分で行う毎日のセルフケアとともに、半年に1回程度は歯科でのプロフェッショナルケアを受けましょう。プラークや歯石を取り除くだけでなく、痛みの症状が出る前の早期のむし歯や歯周病を見つけて治療をしたり、その人に合った歯磨き法を指導してもらえます。

糖尿病、歯周病ともに、不規則な生活や喫煙などの生活習慣も病気の悪化に関わっています。3食規則正しく食事をする、ストレスをためない、禁煙するなどの生活習慣の改善もあわせて行いましょう。

(2017年11月 作成)