Aflac
アフラック公式ホームページ TOP
ご契約者の方ページ
健康コラム
ワンクリック!みんなの健康チェック 結果発表 Q あなたの肝臓は大丈夫?肝臓健康チェック 1つでも当てはまる方は、生活習慣を見直してみませんか?
→

いずれも当てはまらない

→

1~3つ

→

4つ以上

ご投票ありがとうございました!

アンケート期間:2015年12月3日~12月13日 「アフラック通信」読者の方の投票結果

ちょっと気になる健康と病気のマメ知識!健康コラム

お酒を飲まない人も注意!「なんとなくだるい」の影に潜む肝臓の不調とは?

「健康診断で肝臓の働きが低下していると指摘された」という話を聞くと、「きっとその人、お酒を飲みすぎたのね」と思うかもしれません。ところが、そうとは限らない場合があることをご存知ですか?「お酒を飲まないから肝臓は健康そのもの!」と安心するのは少し早すぎるかも!?

コラムINDEX

症状が現れにくい「沈黙の臓器」

お酒を飲まない人も「肝がん」になる危険が!?

摂取エネルギーと栄養バランスに気をつけて

良質のたんぱく質やビタミン、食物繊維を十分に

筋力トレーニングと有酸素運動を組み合わせて

症状が現れにくい「沈黙の臓器」

そもそも肝臓とはどのような臓器なのでしょうか。
肝臓は右の上腹部、横隔膜のすぐ下にある重さ1kg強の、皮膚に次いで人体で最大の臓器です。「肝心(肝腎)」という言葉があるように、肝臓は生命を維持するために重要な働きをしています。しかも、その働きは一つや二つではありません。なんと500以上にものぼるといわれています。中でも最も重要な働きが、①糖質や脂質、たんぱく質などの栄養素の「代謝」、②アルコールなどの有害物質の「解毒」、③食べ物の消化に必要な「胆汁の分泌」です。
肝臓は非常に我慢強い臓器で、多少の障害を受けてもほかの部分がそれを補おうとするため、症状はなかなか現れません。そのため「沈黙の臓器」と呼ばれます。
しかし、障害が進んでくると「だるい」「疲れがとれない」「食欲がない」などの症状が現れます。ただし、こうした症状はほかの病気でもよく見られるため、肝臓に障害が起きているとは気づきにくいのです。健康診断の血液検査の項目に、「GOT(AST)」「GPT(ALT)」「γ-GTP」などがあります。これらの値が高いときは肝細胞が壊れて、肝臓の働きが低下している可能性があります。健康診断の結果が出たときは、必ずこれらの項目をチェックしましょう。

お酒を飲まない人も「肝がん」になる危険が!?

アルコールの飲みすぎが肝臓の働きを弱めることはよく知られています。アルコールは肝臓で分解されるため、飲む量が多いほど肝臓に負担をかけます。また、アルコールが分解されると肝臓で中性脂肪の合成が活発になり、肝臓に脂肪(中性脂肪)が蓄積されやすくなります。肝臓全体の3分の1以上に中性脂肪がたまった状態を「脂肪肝」といいます。ちなみに、正常肝の中性脂肪は2~4%といわれているので、それに比べると脂肪肝は"人間のフォアグラ"状態といえます。
アルコールによる肝障害の初期変化である「アルコール性脂肪肝」の状態では、多くの場合、無症状で禁酒により回復します。しかし、過度の飲酒を続けていると、「アルコール性脂肪肝炎」から「アルコール性肝線維症」を経て「肝硬変」へと進展します。「肝硬変」は「肝がん」の発症母地となります。
アルコールの過剰摂取のほかに、食べすぎなどによる肥満も脂肪肝の原因になります。これまで肥満による脂肪肝は、放置しても肝炎や肝硬変、肝がんなどに進行しないと考えられていました。ところが近年、お酒を飲まない人の脂肪肝でも約10~20%は「非アルコール性脂肪肝炎(NASH:ナッシュ)」になり、放置するとその約5~20%が5~10年後に「肝硬変」に重症化し、さらにその一部は「肝がん」にまで進展することがわかりました(日本肝臓学会「NASH・NAFLDの診療ガイド2015」第4章より引用)。
なぜ脂肪肝からナッシュが発症するのか、はっきりとした機序はまだ判明していませんが、生活習慣病が下地としてあり、そこにストレスや喫煙、紫外線などから発生する活性酸素や内臓脂肪から分泌される炎症を起こす物質などが継続的に加わることで、ナッシュに進展すると考えられています。
いずれにせよ、お酒を飲まない人も油断は禁物です。

図表/肝障害の進行

摂取エネルギーと栄養バランスに気をつけて

肝硬変や肝がんになると、元の肝臓に戻すことは不可能です。しかし、脂肪肝の段階であれば、肝臓を健康な状態に戻すことは十分に可能です。そのためには、肝臓の働きを高める生活習慣に正すことが大切です。また、こうした生活習慣は、脂肪肝やナッシュの予防にもなります。
生活習慣で気をつけたいのは、まず食事です。基本は栄養バランスのよい食事を規則正しく、必要なエネルギー量を適正にとることです。

1日に必要なエネルギー量(kcal)=標準体重(kg) [身長(m)×身長(m)×22] ×標準体重1kgあたりに必要なエネルギー量(kcal)(※)

(※)標準体重1kgあたりに必要なエネルギー量(kcal)の目安
・デスクワーク、技術職など……25~30(kcal)
・立ち仕事が多い職業、外回りが多い職業など……30~35(kcal)
・力仕事が多い職業など……35~40(kcal)

良質のたんぱく質やビタミン、食物繊維を十分に

ダメージを受けた肝臓の細胞の再生に必要なのが、たんぱく質です。注意しなければならないのは、一般に、たんぱく質を多く含む食品には脂肪も多く含まれるということです。脂肪のとりすぎは脂肪肝の原因になるので、たんぱく質を多く含み脂肪の少ない食品がお勧めです。牛や豚であれば脂身の少ないひれ肉やもも肉、魚も脂肪の少ない白身魚や赤身魚などを選びましょう。豆腐や納豆などの大豆製品は低脂肪、高たんぱくで、肝臓の働きが低下しているときにはぜひとりたい食材です。
ビタミンも肝臓の細胞の再生に多く必要です。中でも活性酸素の害から体を守る働きがあるビタミンA、C、Eは積極的にとりましょう。

糖質はとりすぎると中性脂肪として肝臓に蓄えられてしまうので、果物や砂糖を多く含む食品は控えめにしましょう。
野菜や海草、きのこなどに含まれる食物繊維は糖質の吸収を穏やかにし、余分な脂質を体外に排出する働きがあります。また、噛みごたえがあるので、食べすぎを防ぎます。
そのほか、「ゆっくり食べる」「間食をしない」「夕食は早めにすます」なども心がけましょう。

アルコールを飲むときは"ほどほど"にしておきましょう。1日の目安量としては、ビールの場合は大ビン1本、日本酒であれば1合、ウイスキー・ブランデーだとダブル1杯、ワインだとボトル4分の1本程度までが適量です。
アルコール性脂肪肝やアルコール性脂肪肝炎と診断された人は、お酒はできるだけ控えましょう。

筋力トレーニングと有酸素運動を組み合わせて

食事とともに適度な運動も大切です。運動は、筋力をアップしたり筋肉量を増やしたりする筋力トレーニングと、脂肪の燃焼を促すウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を組み合わせるのが理想的です。ウォーキングなどの時間をとることが難しいときは、外出したとき駅ではエスカレーターを使わずになるべく階段を使う、家にいるときはこまめに掃除をするなど、日常生活の中で体をできるだけ多く動かすことを心がけましょう。
ここでは、寝ながら行える筋力トレーニングを紹介します。毎晩、寝る前に行う習慣をつけるとよいでしょう。

腹部(腹筋)の運動

息を吐きながら膝を触るように両手を伸ばす。肩甲骨が床から離れる程度に頭と肩を浮かす。

殿部(大腹筋)の運動

息を吐きながらお尻を床から浮かせる。このとき、膝が開かないようにする。

ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)の運動

片方の膝は曲げ、もう一方の膝は伸ばす。息を吐きながら、膝を伸ばしたほうの足を反対側の膝の高さまで上げる。


脂肪肝の前段階として高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病があります。したがって生活習慣病を抱えている人は、これらをきちんと治療することが脂肪肝やナッシュの改善につながります。
健康診断などで肝臓の異常を指摘されたときは、必ず精密検査を受け、きちんと治療を受けることも大切です。

協力:オーエムツー(荻 和子)

(2015年12月 作成)