西條陽子さん 西條陽子さん

道に迷った時に小さな光をともす
道標のような存在でありたい。

がん専門の相談サービスセンターに10年勤務し、
累計5,000件を超える患者応対を経験

西條 陽子 / 看護師

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看護経験と約5,000件におよぶ相談対応。

自身の専門分野や得意分野は何ですか?

私は8年間、乳がんや血液疾患の病棟で看護師として、抗がん剤治療や副作用の看護を中心に行ってきました。特に乳がんの患者様については、術前から術後まで多岐にわたる臨床経験を積んでいます。
その後、民間の相談サービスでは約10年、多くのがん種や領域についてのご相談を電話で対応。これまでおよそ5,000件、がん患者様やご家族様から、治療や、病院・医師選択への想いなどをお伺いしてきました。そのため専門にとらわれることなく、幅広いご相談に対応できることが自身の強みと思っています。

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生涯にわたってよりそえるがん相談サポーター。

アフラックのよりそうがん相談サポーターになろうと思ったきっかけは?

臨床現場や前職の相談サービスでは、治療中を中心とした特定の時期に集中的に関わることが求められていたのですが、点ではなく、線で関われるようなサポートを行いたいと思ったからです。
もともと勤務していた血液内科では長期療養をしている方が多く、入退院を繰り返す状況を目の当たりにしていると、病院にいない期間はどんなふうに生活していたんだろう、困ったことはなかったのだろうかと考えるようになりました。患者様も本当は医療機関に頼りたいのに、医師や看護師の忙しさを知っているがゆえに遠慮してしまう。見えない部分をサポートできる方法があればいいなと思っていたんです。
アフラックのよりそうがん相談サポートでは、がんと向き合いながら生きる「がんサバイバー」を生涯にわたってサポートし続けられることに魅力を感じました。がんを経験されたすべての方が、順調に歩んでいる時には気に留めなくとも、道に迷った時は頼りになる道標のような存在になることががん相談サポーターとしての自分の役割と思っています。

複合的な問題を紐解いて解決のきっかけに。

どのような方からのご相談が多いですか?

がんの状況としては、診断前から診断直後、再発治療をしている方など様々な方からご相談を受けますが、お悩みは一つではなく、複合的なケースが多いように感じます。
例えば、再発治療をされている方だと、治療や予後への不安、仕事継続への想い、長引く治療の費用負担などの悩みが絡み合っている。ただ、ご自身はそんな悩みに対して、「この先どうしたらいいのかな」「どうしたらいいのかわからなくなった」という一言で表現されるんです。そのため、抱えている問題を一つひとつ紐解きながら、問題を認識していただくことを心がけています。そのために大切なのは、とにかくお話をすること。最初は自分の話をすることに抵抗のある方も、何度も話すうちに頼りにしてくださったり、関係性を築けた時はとても嬉しいです。
色々なご相談が来ますが、話す必要がないことは一つもないとお伝えしたいです。どこに力になれる材料があるのかを見つけたいので、感じていることは私たちに全部話してほしい。ご家族や身近な知人には言えないことでも、電話だと話せることもあると思いますから。

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継続してつながりを持ち、喜びや不安を共有する。

お金や治療のこと以外にはどんなご相談がありますか?

治療がすでに完結された経過観察中の方からもご相談いただくことがあります。「再発したらどうしよう」「転移したらどうしよう」という不安が常につきまとうので、定期受診前のタイミングでご連絡をいただいて、受診が終わると「何もなかった。大丈夫だったよ」と、安心した声でお電話をくださるんです。
がん相談サポーターとしてはその都度心配な気持ちを受け止め、結果が出れば一緒に安堵する。誰かとつながっていること、一緒に悲しみや喜びを共有できる相手がいる事実が精神的な安定につながるケースは少なくありません。「継続して関わり続けること」も大切な役割の一つとしてとらえています。これは利用回数に制限のない、アフラックのよりそうがん相談サポートならではの支援であり、強みだと思っています。

臨床経験からの具体的なアドバイス。

これまでの経験をどうサポートに活かしていますか?

乳がんの方からのご相談も数多くいただくのですが、治療のことだけでなく、手術後の傷のことや再建手術についてなど、かなり具体的なご相談をいただくことが多いです。そんな時、一緒にイメージしながらご相談に答えることができるので、臨床経験が役に立っているなと思います。

自らの経験や想いを自分の言葉で伝える。

ご相談を受ける際に心がけていることは何ですか?

がん相談サポーターは主に電話でご相談を受けるので、相手の表情や仕草、態度から心理を読み取ることはできません。声だけが頼りのコミュニケーションになるので、ご相談者様が伝えてくださった気持ちや伝えたいことをきちんと理解していることを、自分の言葉ではっきりと伝えるように心がけています。押しつけにならないように配慮は必要ですが、一般的な説明の他に、自分自身の経験や知識をもとに考えたことや個人的な想いも「アイメッセージ」として、「私はこう思います」と相手にお伝えする。そうすると最初は距離があったご相談者様とも徐々に距離が近づいていく感覚が得られるんです。
また、ご相談の回答については、どのようにご案内したらよりわかりやすく、相手に伝わりやすいか、それぞれのご相談者様に合わせた言葉の選び方や説明量を常に意識しています。
ご相談者様から「次はこうしようと思う」とご自分の意思で次のステップに進もうとする瞬間に立ち会えると、サポートできて良かったなと感じます。

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ご相談者様の覚悟に敬意を払う。

チームでご相談を受けるにあたり、心がけていることはありますか?

ご相談者様が病気のことや悩みを語る行為は、決して楽しいことではありません。あえて現実に直面させられる、苦痛の時間でもあると思います。
だからこそ、大切な情報をお預かりすること、覚悟をもってお話いただくことに敬意を払い、聴く姿勢をきちんと持つようにチームの全員が心がけています。
また、多岐にわたるご相談ニーズに対して、一人で抱えて答えを出すのではなく、チームで支える意識を持ち、お互いを巻き込んで、よりよい答えを追及しています。
多職種で構成され、たとえ同じ看護師であってもバックグラウンドや専門分野は違う。これまでの経験や知識、相談力が異なる仲間が最大限に力を発揮できる環境や雰囲気が現在のアフラックのよりそうがん相談サポーターのチームには整っています。

暗闇の中で小さな光をともす存在に。

がんに関する不安や悩みを抱える方にどんなことを伝えたいですか?

いつ相談したらいいのか、どんなことを話せばいいのか、漠然とした悩みで具体的には話せないからと、受話器を持つ前に悩まれてしまう方がご相談者様の中にはいらっしゃいます。
むしろそういった時こそ、私たちにご相談いただくタイミングだと思っています。「どんなことを話したらいいかわからないけれど電話したよ」と、私たちにお話いただけると嬉しいです。
患者様はもちろんのこと、支えるご家族様にもぜひご利用いただきたい。近くでサポートできる方、遠方から後方支援される方、患者様との関係性や物理的距離によってもお悩みやサポート方法は異なります。患者様のために何ができるのか、何が必要かを一緒に考えていくこともアフラックのよりそうがん相談サポーターの役割です。
これまでご相談をいただいた多くの方より、「がんと対峙して、目の前が真っ暗になった。暗闇の中でどう進めばよいかわからなくなりました」と、お伺いすることがありました。
私たちがん相談サポーターは、患者様が歩むべき道をご自身で見つけられるように、足元をそっと小さな光をともせるような存在でありたいです。

※「アフラックのよりそうがん相談サポート」は被保険者様ご本人だけでなく、被保険者様の同意を得た2親等以内親族の方もご利用可能です。

  • ・アフラックのよりそうがん相談サポートは、Hatch Healthcare株式会社が提供するサービスであり、アフラックの提供する保険またはサービスではありません。

  • ・サービスの詳細は、アフラックオフィシャルホームページにてご確認ください。

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