もし、がんと診断された場合、お2人はご家族とどう向き合われますか?
アッパレたかしさん(40代男性)
僕らも同じ40代ですし、家族がいますからね。
家族にどう伝えるか。
独身の方の場合は、自分の両親にどう伝えればいいか。菅さんはどうですか?
僕はストレートに言うかなー。宇治原さんは?
僕もそうすると思うんですが、一点、家族が“がん=治らない病気”みたいなイメージを持っていないか気にしながら話しますね。
たしかに、家族がそう思ってたら驚かせてしまうもんね。
僕ら世代ぐらいまでは「え、がん?」って。
うん。ドラマでよくやってたし、それがすり込まれてるのはあるよね。
だから、必要以上に精神的な負担をかけないためにも、正しい情報や知識を持って伝えることが大事だと思います。
ただ、伝えるほうも負担がかかるよな……
だと思います。
がんと診断された時って、治療以外にも、仕事や家のこと、家事や育児がある方もおられるし、3重4重の悩みを抱えてしまう可能性があるよね。
そうならないために、SOSを出して、サポートを求めることが大事ですね。あとは支援制度の活用も。
なるほど。向き合う上で、“正しい知識”と“ちゃんと頼ること”が大事なんやね。
家族は“第二の患者”。
あとは、家族が「がん」と診断された場合に自分はどう向き合うか?も考えておいた方がいいです。菅さんなら、どうされますか?
まずは気持ちや希望を理解して、寄り添ってあげるかな。
本人の気持ちを理解しようと努めることは大切ですよね。
うまくできなかったとしても、家族の存在そのものが支えになる。
あとは、ご家族の人たちが自分自身を大事にすることも、忘れないでほしいんです。
「本人はもっとつらいから」と思って、自分の気持ちを我慢しがちになるよね。
家族は“第二の患者”と言われるくらい、精神的な負担がかかると言いますから。
きっと、つらいことや困りごとも出てくるもんね。
そういうときは、通院・入院している病院の先生や看護師さん、相談窓口などで相談したり、がんの正しい情報を集めることが大事だと思います。
一人で抱え込まないようにしないとね。がんの正しい情報を得るのも大事やね。
がんについて調べる際、正しい情報かどうかわからないときはどうすれば良いでしょうか?
マリコッペパンさん(30代女性)
ネット上だと、不確かなものが混在してるもんね。
特に、がんの情報は膨大ですからね。
もし自分や家族ががんと診断されたら、色々調べてしまいそうやんね。治療のこととか。
それでいうと、がんの治療におけるキーワードがあって。標準治療というんですが。
標準治療?
もっといい治療法がないか調べたくなってしまうけど、標準治療と言われているものが、今わかっている最良の治療なんです。
「標準」だけど、最良の治療って意味なんだ。それは本人も周りも知っておいたほうがいいね。知らん情報ってたくさんあるなー。
だからこそ、正しい情報とうまく付き合うことが必要です。
あらゆることが相談可能な「がん相談支援センター」。
ただマリコッペパンさんが言うように、その情報が正しいかどうか、どう判断すればいいんだろ。
情報の信頼性に迷った場合、医師や看護師さん、あとは“がん相談支援センター”に聞いてみるといいと思います。
相談内容に応じて、利用できる制度や対応する窓口を紹介してくれるので、安心して話ができると思います。
相談内容に応じてというのは?
例えば、“自身が治療を受けたり、家族を介護するために休職したい”とか、“治療で後遺症が残ってしまったが、支援を受けられるか”とか。
なるほど!お金のことも?
もちろん。受けられる支援を聞いてみるといいと思います。
がんにまつわる幅広い相談に乗ってくれると。なんかあったら、まずはがん相談支援センターに行くのがよさそうやね。
それ以外で言うと、がん保険に相談サービスがついてる場合もあります。
アフラックのがん保険には、付帯サービス「アフラックのよりそうがん相談サポート」があります。
専門知識を持った「アフラックのよりそうがん相談サポーター」が、がんと診断される前から治療後の日常生活への復帰まで、患者さん本人だけでなくご家族の不安や悩みによりそい、解決につながる適切な情報やサービスをご案内します。
具体的には、「治療サポート」「経済不安の解消サポート」「情報サポート」「生活サポート」「精神サポート」のサービスを受けることができます。
がん保険でもこういうサービスがあるんだ。
マリコッペパンさんには、必要に応じて相談していただけたらと思います。
ありがとうございました。
【監修者】
- ・稲葉可奈子:医師/医学博士/産婦人科専門医 (関東中央病院産婦人科勤務)
- ・楚山和司:社会保険労務士 (社会保険労務士事務所そやま保育経営パートナー 所長)