もし食べ物の味が、とつぜん変わってしまったら

がん治療における味覚障害

「毎日のごはんが、砂のように感じる」「甘いはずのケーキが苦くて食べられない」抗がん剤治療を受けた患者さんのうち、副作用として約7割に起こるという味覚障害*。食べ物の味が、甘くなったり、苦くなったり、あるいは、全く味がしなくなる症状です。*Zhang B, et al. Prevalence and risk factors of chemotherapy-induced taste alterations among cancer patients : A systematic review and meta-analysis. Eur J Oncol Nurs. 74:102735, 2025 ※抗がん剤治療のほか、手術や口腔付近への放射線治療でも味覚障害をきたす可能性もございます。

<がん>の悩みや不安は、治療のことばかりではありません。その影響は、味覚など日々の"暮らし"に近いものまで。

がん治療の進歩から、生存率が向上しており、
がんと共に生きる人が増えています。
そんな中、がんの影響は、
日々の暮らしの中に表れるものもあります。
特に〈味覚〉の変化は見た目に表れないことから
誰にも気づかれず、
当人にとっては孤独に感じることも。

人それぞれ違う味覚の異変。

ヨーグルトは、泥を食べている感覚。お水も苦い。
お肉の味がしない。どんどん食べられるものが減っていく。
何を食べても甘い。粘土みたいで飲み込めない。もう食べたくないよ・・・
※調査結果を基に
当社により再現

人によってどのような症状が出るかはさまざまです。
SNSを対象にした独自調査*では、

  • 味がしない・薄い 47.5%
  • 苦味が強すぎる 30%
  • 甘味が強すぎる 29.2%
  • 食感に違和感がある 11.9%

など、あらゆる患者さんの声が見られ、
実際に感じる悩みも多様化していることが分かります。

*<調査概要> がん治療による味覚障害に関するSNS投稿調査
・期間:2024年3月1日~2025年2月28日・対象:がん治療経験をXプロフィール上に公表しているユーザー投稿を全量分析(N=506、有効件数646)・調査方法:ソーシャルリスニング

知ることが、患者さんを支える第一歩。

今まで、味覚障害は命に直接に関わる副作用ではないので、それほど重要視されてきませんでした。患者さん自身が自覚しにくいことも多く、「何かおかしい」と感じても副作用と思わず医師に伝えなかったり、担当医からもほかの副作用に比べてあまり聞かれなかったりすることがあると言います。有効ながん治療が増えてきて、長く治療を続けながら日常生活を送る機会が増えている今こそ、がん患者さんが直面する悩みを社会全体で共有し、支えていくことが大切です。

国立がん研究センター 加藤 健 医師

加藤先生に聞きました 味覚障害を乗り越える工夫

味を感じにくいときは 味付けを濃くしたり、酸味を加えることで味覚を刺激できます。特にマヨネーズは、何に加えても味を感じやすくなる食材です。
少量で高カロリーを がんの治療中は通常の1.3倍のカロリーが必要。量を食べられない方には、グラム当たりのカロリーが高いチーズなど脂肪分が多く濃い味の食品がおすすめです。
温かい料理がつらい場合 料理を冷ましてから提供したり、常温にすることで、気分の悪さが和らぐことがあります。

ご家族の声

  • 夫に、私の料理を“これは食べられない”と下げられることが続きました。
    あの頃どれだけつらかったか、今になって気づかされました。
  • 初めてこうした症状があることを知りました。
    身近な人ががんになったら、
    普段の楽しみであるはずの食のストレスを、少しでも軽減させられるように工夫したいと思いました。

<味の変わるレストラン>での取り組み

アフラックでは、2025年3月に期間限定で
〈味の変わるレストラン〉をオープンしました。
本イベントでは、がんによる味覚変化を再現した
”味の変わるメニュー“を提供し、
あたりまえの生活が、
がんによってどのように変わってしまうのかを
疑似体験いただきました。

味の変わるレストランムービー公開中

【監修・執筆協力】加藤健:医師
国立がん研究センター中央病院 頭頸部・食道内科/消化管内科 科長

<がん>の悩みや不安は、味覚障害以外にも多岐にわたります

治療の不安・悩み こころの不安・悩み お金(就労)の不安・悩み 生活の不安・悩み

がんの悩みや不安は、お金や治療の他に、味覚障害など
日常生活におけるものも多く見られます。

生活・家事全般に関する悩みの例
治療の副作用で髪の毛が抜けることにどう準備したらよいか
術後の食生活はどうしたらよいのか
家族もいる中で家事は治療と両立して今まで通りできるのか
入院中ペットはどうしたらよいのか
仕事への影響はどれくらい出るのか

その不安を受け止める仕組みがあります

治療に関する相談から、何に悩んでいるかも
わからないという漠然とした不安まで、
よりそうがん相談サポーターに相談いただけます。

  • アフラックのよりそうがん相談サポートは、アフラックがグループ会社を通じて行うサービスとして提供します。

  • よりそうがん相談サポートで提供する各種サービスの内容は、2025年8月13日現在のものであり、将来変更される場合があります。

  • サービスの詳細は、アフラックオフィシャルホームページ(https://www.aflac.co.jp/keiyaku/gansoudansupport.html)にてご確認ください。

がんは、仕事も生活も、気持ちも、
これまでの「あたりまえ」も、変えてしまいます。

アフラックは、がんによる
さまざまな変化によりそい、
がん患者さんとそのご家族を支えます。

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※この保険は、今までに「がん(悪性新生物)」を経験された方のための商品です。そのため、「経験者保険料率に関する特則」を付加してお申込みいただきます。経験者保険料率に関する特則が付加されているため、付加しない場合と比較して保険料が割増されています。また、一部の給付金の支払事由や付加できる特約が異なります。ご健康状態などによっては、ご契約をお引受けできない場合があります。

※詳細は「契約概要」等をご確認ください。