共有価値の創造に向けた取り組み

価値創造の全体像

当社は、コアバリューに基づくCSV経営のさらなる進化に向けて、長期経営ビジョンとして「“『生きる』を創る”ことで新たな共有価値を創造する」を掲げています。
また、本ビジョンの実現に向けて、10年後の目指す姿として、「お客様の多様なニーズに真によりそう『生きる』を創るエコシステムの構築」を設定しました。

当社は、これからも、社会と共有できる新たな価値を創造することで、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を実現し、すべてのステークホルダーの皆様からの負託と信頼に応えていきます。

価値創造の全体像 長期経営ビジョン“「生きる」を創る”ことで 新たな共有価値を創造する 中期経営戦略(2025~2027年) お客様に最高の価値を提供するための「生きる」を創る8つの成長戦略 マーケティング営業変革 組織 がんブランド 医療ブランド 資産形成/介護ブランド チャネル 新規ビジネス IT・デジタル&オペレーション 人的資本 経営基盤強化戦略 ファイナンス ERM ガバナンス <重要課題の特定> 人生100年時代の新たな課題 ●少子高齢化の伸展 ●健康寿命の延伸 ●介護の備え ●社会保障費の増加 ●雇用環境の変化 ●働き方の見直し がんに関わる新たな課題 ●がんとの共生 ●医療/ケア環境の構築 ●がん医療のリテラシーの向上 ●保障ニーズの変化 ●治療と就労の両立 ●小児がんやAYA世代*への支援 *思春期・若年成人(一般的に15歳から 39歳)を指し、AYAは Adolescent and Young Adult の略称。特にがん 医療において用いられる言葉 グローバルな環境変化への対応に関する課題 ●地政学リスクの高まり ●デジタルイノベーションによる社会の変化 ●ダイバーシティへの関心の高まり ●気候変動 ●人権問題 <価値創造の源泉> 人的資本 ●主体的に行動する多様な価値観を持った人財 ●DX人財育成プログラムの全社展開 知的資本 ●がん保険のパイオニアとしての知見 社会・関係資本 ●長期かつ多数のご契約に基づくお客様基盤 ●全国に広がるアソシエイツと業務提携先など 多様な販売チャネル ●エコシステム構築に向けた連携・協業パートナー 財務資本 ●成長投資を可能とする高いキャッシュフロー 創出力・強固な財務基盤 自然資本 ●環境に配慮した事業活動 <提供する価値> お客様 ●「『生きる』を創る。」の実践による安心の提供 ●迅速かつ確実な保険金・給付金等のお支払い ●感動的な体験価値の提供 ビジネスパートナー ●相利共生 ●イノベーションの創出に向けた協働 社員 ●多様な人財・多様な働き方の尊重と働きがいのある職場の提供 ●自律的な行動と主体的なキャリア形成 株主 ●持続的な成長 ●中長期的な企業価値の向上 社会 ●共有価値の創造による社会的課題の解決 ●地域社会の発展への貢献 <コアバリュー>創業の想い The Aflac Way 企業理念 ブランドプロミス「『生きる』を創る。」 好循環サイクルによるCSV経営の進化 10年後の目指す姿 お客様の多様なニーズに真によりそう「生きる」を創るエコシステムの構築
コアビジネスの健全な成長

当社は、時代の変化を見据え、お客様が本当に必要とするがん保険を誰よりも先に、誰よりも多く開発してきた「がん保険のパイオニア」です。一方、がんという病気やがん保険を通してさまざまな課題と向き合うなかで、がん保険だけでは満たすことができない社会的ニーズがあることも経験してきました。そのため、世界初の介護保険、終身保障かつ安価な医療保険、働けなくなったときの経済的補填を提供する保険など、お客様自身がいかなるときも自分らしく生きるための保険の開発に取り組み、さまざまな新しい市場を創ってきました。また、お客様に利便性の高い保険相談・申込み機会をご提供すべく、オンラインで保険相談や申込みが完結できる仕組みを導入しました。そうした当社のコアビジネスにおける健全な成長が、「生きるための保険」のリーディングカンパニーとしての自負と、2,200万件を超えるご契約をお預かりするという責任を芽生えさせ、さらに社会と共有できる新たな価値の創造への挑戦に駆り立ててきました。

当社は、人生100年時代においても、時代に合った商品を開発し、多様な販売チャネルを活かして、お客様の一生に寄り添いながらサービスを提供していきます。そして、お客様に万一のことがあったときには、迅速かつ確実に保険金・給付金をお支払いすることで、お客様に安心をお届けするという保険会社としての使命をこれからも果たしてまいります。

経営基盤の強化と安定

少子高齢化や人口減少、平均寿命の延伸による人生100年時代の到来等により社会構造が大きく変化し、先端技術の進歩や普及、新型コロナウイルス感染症を契機にお客様の価値観やライフスタイルがさらに多様化したことで、企業経営は「超VUCA*時代」ともいえるさらに激しい変化を前提とした環境のなかで持続的な成長を求められるようになりました。こうした環境においてもステークホルダーの期待に応えるためには、明確なビジョンのもと、経営のスピードとともに柔軟性や機動性を強化しながら、社会的課題の解決と経済的価値の創出を実現していかなければならないと考えています。そのためにも、時代の変化に合わせて機動的な業務運営を可能にするコーポレートガバナンス態勢を構築しています。

その他にも、ダイバーシティの推進に継続的に取り組みながら、多様な人財がさまざまな能力を発揮できる企業風土の醸成と人財育成に取り組み、職務等級制度を基軸とした新たな人財マネジメント制度も導入し、運用しています。また、「責任投資方針」の策定により、長期安定的な資産運用収益の最大化と財務の健全性の維持に努めつつ、責任投資への取り組みをより一層強化しています。

こうした経営基盤の強化と安定への取り組みが、次代の成長に向けたビジネスモデルを形づくり、当社の持続的な成長を実現していくと考えています。

  • *Volatility(不安定性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)を孕んだ現代の予測不可能な状態
保険の枠を超えた価値創造への挑戦

当社は、コアバリューに基づくCSV経営のさらなる進化に向けて、長期経営ビジョンとして「“『生きる』を創る”ことで新たな共有価値を創造する」を掲げています。このビジョンには、ブランドプロミス「『生きる』を創る。」の想いに基づき、「生きるための保険」はもちろんのこと、保険を超えた顧客価値も合わせて提供し、お客様の「生きる」をトータルに支えていくことを通じて、社会と共有できる新たな価値の創造を目指す、という決意を込めています。

また、がん・医療・介護に関する身体的・医学的な問題、精神的・心理的な問題、さらには就労や経済面を含めた多様な社会的課題を包括的かつ総合的に解決するために、当事者(ご本人とご家族)を中心として、医療者、職場・学校、行政(国や自治体)、民間の団体(NPO法人や患者団体)、企業などさまざまなステークホルダーと連携・協業し、ソリューションを提供する「生きる」を創るエコシステムを構築していきます。

そして、「生きる」を創るエコシステムを通じて、コアビジネスである「生きるための保険」と保険を超えた顧客価値の両面から当事者を取り巻く社会的課題を解決するとともに、経済的価値を創出していきます。