共有価値の創造に向けた取り組み

~ コアバリュー(基本的価値観)に基づくCSV経営を軸とした持続的成長を実現するビジネスモデル ~

当社は、創業50周年にあたる2024年に向けた経営ビジョン「Aflac VISION2024」において、「『生きる』を創るリーディングカンパニー」を掲げ、その実現のためにさまざまな変革に挑戦してきました。

そして、次の10年、さらにその先を見据え、コアバリューに基づくCSV経営のさらなる進化に向けて、「Aflac VISION2024」に続く新たな長期経営ビジョンとして「“『生きる』を創る”ことで新たな共有価値を創造する」を策定しました。「生きるための保険」を中心としたコアビジネスの伸展とヘルスケアを含むビジネス領域の拡大とともに、エコシステムの構築に戦略的に取り組みながら“「生きる」を創る”ことで新たな共有価値を創造していきます。

こうした持続的な成長に向けたビジネスモデルのもと、当社が掲げる5大ステークホルダー(お客様、社員、ビジネスパートナー、株主、社会)との共有価値の創造に向けて、パーパス(存在意義)の追求と経済的価値の創出を図り、さらに新たな社会的課題の解決に取り組むというCSV経営の深化をもたらす好循環を実現していきます。

アフラックの価値創造ストーリー 「生きるための保険」を中心としたコアビジネスの伸展とヘルスケアを含むビジネス領域の拡大とともに、エコシステムの構築に戦略的に取り組みながら“「生きる」を創る”ことで新たな共有価値を創造していきます。 重要課題の特定 人生100年時代の新たな課題 少子高齢化 健康寿命の延伸 介護の備え 社会保障費増加 雇用環境の変化 働き方の見直し がんに関わる新たな課題 がんとの共生 医療/ケア環境の構築 がん医療のリテラシーの向上 保障ニーズの変化 治療と就労の両立 小児がんやAYA世代 思春期・若年成人(一般的に15歳から39歳)を指し、AYAはAdolescent and Young Adultの略称。特にがん医療において用いられる言葉 グローバルな環境変化への対応に関する課題 地政学リスクの高まり デジタルイノベーションによる社会の変化 ダイバーシティ&インクルージョンへの関心の高まり 気候変動 人権問題 価値創出の源泉 人的資本 主体的に行動する多様な価値観を持った人財 知的資本 がん保険のパイオニアとしての知見 DX人財育成プログラムの全社展開 社会・関係資本 長期にわたるご契約をお預かりするお客様基盤 全国に広がるアソシエイツと業務提携先など多様な販売チャネル エコシステム構築に向けた連携・協業パートナー 財務資本 成長投資を可能とする高いキャッシュフロー創出力 INPUT Business Model 持続的成長を可能にするビジネスモデル Aflac VISION2024 「生きる」を創るリーディングカンパニーへ 誰もが安心で健やかに自分らしく生きる社会の実現 中期経営戦略 2022~2024年 新たな長期経営ビジョン “「生きる」を創る”ことで新たな共有価値を創造する 次期中期経営戦略 2025~2027年 コアビジネスの健全な成長 経営基盤の強化と安定 保険の枠を超えた価値創造への挑戦 OUTPUT 成果 人的資本 ライン長ポストに占める女性割合 27.0% 人財エンゲージメントの向上 人財に関する外部評価 知的資本 がん保険の累計給付実績 9兆円超 がん保険・医療保険 保有契約件数 No.1 DXに関する外部評価 社会・関係資本 ご契約者数 1,411万人 全商品の保険金・給付金等の支払実績 5,951億円 新契約件数 77万件 地方自治体との連携数 114自治体 財務資本 保険料等収入 1兆2,950億円 基礎利益 4,534億円 総資産 13兆926億円 ソルベンシー・マージン比率 1,135.6% 格付け Moody's(保険財務格付け) Aa3 S&P(保険財務力格付け) A+ 自然資本 CO₂排出量 ゼロ 当社の国内保有物件(アフラックスクエア)におけるCO₂排出量 お客様 「『生きる』を創る。」の 実践による安心の提供 迅速かつ確実な保険金・ 給付金等のお支払い 感動的な体験価値の提供 社員 多様な人財・多様な働き方の尊重と働きがいのある職場の提供 自律的な行動と主体的なキャリア形成 ビジネスパートナー 相利共生 イノベーションの創出に向けた協働 株主 持続的な成長 中長期的な企業価値の向上 社会 共有価値の創造による社会的課題の解決 地域社会の発展への貢献 コアバリュー 創業の想い The Aflac Way 企業理念 ブランドプロミス 「『生きる』を創る。」 パーパス(存在意義)の追求と経済的価値の創出 好循環サイクルによるCSV経営の深化
コアビジネスの健全な成長

当社は、時代の変化を見据え、お客様が本当に必要とするがん保険を誰よりも先に、誰よりも多く開発してきた「がん保険のパイオニア」です。一方、がんという病気やがん保険を通してさまざまな課題と向き合うなかで、がん保険だけでは満たすことができない社会的ニーズがあることも経験してきました。そのため、世界初の介護保険、終身保障かつ安価な医療保険、働けなくなったときの経済的補填を提供する保険など、お客様自身がいかなるときも自分らしく生きるための保険の開発に取り組み、さまざまな新しい市場を創ってきました。また、お客様に利便性の高い保険相談・申込み機会をご提供すべく、オンラインで保険相談や申込みが完結できる仕組みを導入しました。そうした当社のコアビジネスにおける健全な成長が、「生きるための保険」のリーディングカンパニーとしての自負と、約1,400万人のお客様のご契約をお預かりするという責任を芽生えさせ、さらに社会と共有できる新たな価値の創造への挑戦に駆り立ててきました。

当社は、人生100年時代においても、時代に合った商品を開発し、多様な販売チャネルを活かして、お客様の一生に寄り添いながらサービスを提供していきます。そして、お客様に万一のことがあったときには、迅速かつ確実に保険金・給付金をお支払いすることで、お客様に安心をお届けするという保険会社としての使命をこれからも果たしてまいります。

経営基盤の強化と安定

少子高齢化や人口減少、平均寿命の延伸による人生100年時代の到来等により社会構造が大きく変化し、先端技術の進歩や普及、新型コロナウイルス感染症を契機にお客様の価値観やライフスタイルがさらに多様化したことで、企業経営は「超VUCA*時代」ともいえるさらに激しい変化を前提とした環境のなかで持続的な成長を求められるようになりました。こうした環境においてもステークホルダーの期待に応えるためには、明確なビジョンのもと、経営のスピードとともに柔軟性や機動性を強化しながら、社会的課題の解決と経済的価値の創出を実現していかなければならないと考えています。そのためにも、時代の変化に合わせて機動的な業務運営を可能にするコーポレートガバナンス態勢を構築しています。

その他にも、ダイバーシティ&インクルージョンの推進に継続的に取り組みながら、多様な人財がさまざまな能力を発揮できる企業風土の醸成と人財育成に取り組み、職務等級制度を基軸とした新たな人財マネジメント制度も導入し、運用しています。また、「責任投資方針」の策定により、長期安定的な資産運用収益の最大化と財務の健全性の維持に努めつつ、責任投資への取り組みをより一層強化しています。

こうした経営基盤の強化と安定への取り組みが、次代の成長に向けたビジネスモデルを形づくり、当社の持続的な成長を実現していくと考えています。

  • *Volatility(不安定性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)を孕んだ現代の予測不可能な状態
保険の枠を超えた価値創造への挑戦

「Aflac VISION2024」において掲げた「生きる」を創るリーディングカンパニーへの飛躍というビジョン は、がん保険や医療保険を中心とする「生きるための保険」のリーダーであり続けるとともに、日本社会に対してさらなる価値を提供していくために、コアビジネスとしての保険事業に留まらず、保険の枠を超えた領域でも新たな価値を創造していくという企業姿勢を表したものです。

また、創業50周年を迎えた当社の次の10年、さらにその先を見据え、コアバリューに基づくCSV経営のさらなる進化に向けて、新たな長期経営ビジョン「“『生きる』を創る”ことで新たな共有価値を創造する」を策定しました。これは、ブランドプロミス「『生きる』を創る。」の想いに基づき、「生きるための保険」はもちろんのこと、保険を超えた顧客価値も合わせて提供し、お客様の「生きる」をトータルに支えていくことを通じて、社会と共有できる新たな価値の創造を目指す、というものです。

当社は、がん患者*を取り巻く身体的・精神的な問題や就労を含む経済的・社会的な問題などを包括的かつ総合的に解決したいと考え、患者とそのご家族を中心として、医療者、職場・学校、行政、団体・企業などのステークホルダーが連携・協業するためのプラットフォームとなる「キャンサーエコシステム」の構築を目指しています。さらにはヘルスケア領域における保険の枠を超えた新たな価値の創造などアフラックのこれからの持続的成長の萌芽となる取り組みを進めています。

  • *がんと診断された時から、がんの治療前、治療中、治療後のいかんにかかわらず、がんを経験された人々すべてを「がん患者」と定義しています。