Agile@Aflac
Agile@Aflacの概要
Agile@Aflacとは

アジャイルはもともと、ソフトウェア開発の手法として生まれました。ゴールが不明確かつ不安定な環境下であっても、プロジェクトを成功に導くために生まれたアジャイルの基本原理は、お客様のニーズを起点に、最小単位の価値を高頻度に提供し、お客様の声を基に柔軟かつ機動的に改善を繰り返していくところにあります。
当社は、環境変化の激しい時代においても新たな価値を創造し続けるために、「アジャイル型の働き方」を全社へ浸透させる活動を展開しています。
「Agile@Aflac」は、この全社的な取り組みの総称です。
5つの原則に基づく働き方と4つの目的
Agile@Aflacで推進するアジャイル型の働き方とは、お客様への価値提供を常に志向する「顧客価値にフォーカス」や、お客様からのフィードバックを取り入れて継続的に商品・サービスを改善していく「反復的プロセス」など、アジャイルの基本原理を踏まえた5つの原則に基づく働き方です。
当社は、全役職員がこのアジャイル型の働き方を日々実践することで、お客様体験価値の向上をはじめとする「4つの目的」の実現を目指しています。


アジャイル実践度を高める当社独自の業務運営モデル
アジャイル実践モデル
社員が意識せずとも5つの原則に基づく働き方を実践できるよう、アジャイル手法(アジャイル特有の役割、「セレモニー」と呼ばれる会議体等)を体系的にまとめた当社独自の「アジャイル実践モデル」を構築し、業務のテーマや特性に応じて社内の各組織に展開しています。
アジャイル実践モデルを業務運営のフレームワークとして活用することで、社員は5つの原則に基づく働き方を日々の業務において自ずと実践できるようになります。
アジャイル実践モデルでは、まず、チームにおける各自の役割を明確化します。また、日々の業務運営については、「スプリント」と呼ばれる1~2週間単位の短いサイクルに区切り、チームメンバー全員で計画・実行・検証・改善を目的としたセレモニーを高頻度に繰り返すことで、チーム内のコミュニケーションを活性化し、機動的にお客様体験価値の向上につなげていきます。


トライブモデル
当社の代表的なアジャイル実践モデルです。従来の重層的な機能別組織とは異なり、専門知識を有する各部署のメンバーを集め、正式なチーム(組織)を組成するとともに、リーダーであるトライブ・リード(TL)に対し、社長が業務執行や予算執行に係る権限を委譲することで、従来以上に機動的な業務運営や意思決定を可能とするものです。
このトライブモデルは、キャンサーエコシステム構築等、中期経営戦略・戦術の実現に向けた全社的な活動や、機動的に大きな価値創出が求められる経営テーマなどで活用しています。
中期経営戦略(2025~2027年)の最重要テーマであるマーケティング営業変革においても、このトライブモデルを活用したブランドトライブを新たに組成し、その実現に向けて活動しています。

通常組織におけるアジャイル実践モデル
通常組織においても、業務内容や特性に応じたアジャイル実践モデルを展開しており、コーポレート部門や契約サービス部門など、導入部署は現在66部署に及びます(2025年3月31日時点)。
また、支社においても、顧客であるお客様やアソシエイツへ機動的に価値を提供するために、アジャイル手法を組み込んだ「新たな支社運営モデル」を業務運営のフレームワークとして活用しています。支社だけでは解決できない課題を検知した際は、チームに伴走するアジャイルコーチが、ブランドトライブをはじめとする本社組織への連携をサポートし、早期解決につなげています。支社の課題が機動的に本社組織へ連携されることで、全社一体となった価値創出を目指すことが可能となります。

アジャイル実践モデルの経験者

トライブモデルをはじめ、これまでにアジャイル実践モデルを経験した社員数は累計で2,000人を超え、社員の約3人に1人以上が経験するに至り、アジャイル実践モデルが、当社の働き方のフレームワークとして浸透しつつあります(2025年3月31日時点)。
今後も、あらゆるテーマ・業務内容で多くの社員がアジャイル実践モデルを活用することで、さまざまなステークホルダーに対する機動的な価値提供を目指します。
Agile@Aflacの取り組み成果
お客様ニーズに応えた資産形成商品の提供

トライブモデルのメンバーが、老後の備えとして安定的な資産形成を希望されるお客様のニーズにお応えするために、資産形成商品<資産形成と保障のハイブリッド ツミタス>を開発しました。
商品開発部だけでなく、商品数理部や、契約サービスデザイン部など、専門知識を有するメンバーがONE TEAMでアジャイルを実践することで、商品開発に要する期間を従来比で約20%短縮し、お客様へいち早くお届けすることができました。
人財エンゲージメントの向上
2019年にAgile@Aflacの取り組みを開始して以降、継続的な啓発活動の結果、全役職員の90%以上がアジャイル型の働き方について理解・共感しています。また、アジャイル実践モデルを活用している社員を対象としたサーベイにおいては、社員の多くが「やりがいや働きがいを感じている」「学習機会や自己の成長機会が得られている」と回答しており、アジャイルの実践が社員の人財エンゲージメントの向上にも寄与しています。

アジャイルの実践と定着を支援するために、「アジャイルコーチ」が各チームに伴走しています。アジャイルコーチは当事者意識を持ちながら、客観的にチームの働き方を観察し、その結果に基づいたフィードバック・アドバイスを通じて、チームの気付き・成長を促しています。
その内容は、アジャイル手法の正しい実践に向けてだけでなく、時にはメンバーに対するプロダクト・オーナー(PO)のコミュニケーションの仕方やふるまいにも及びます。チーム一人ひとりとの信頼関係構築が欠かせません。
