ダイバーシティ&インクルージョンの推進

当社は、時代とともに変化する環境や多様化するお客様のニーズに対応した「生きるための保険」と保険を超えた顧客価値を提供し、さまざまなステークホルダーと共創しながら社会課題の解決と経済的価値の創出を目指しています。そのためには、社員一人ひとりが既存の概念に捉われず、変化を先取りしながら新たな共有価値の創造に取り組んでいくイノベーション企業文化の醸成が必要であると考えています。
当社は、すべての社員の多様性を尊重し、その能力を最大限に発揮できる環境をつくるダイバーシティ&インクルージョン(以下D&I)の推進に積極的に取り組んでまいりました。引き続き多様な能力や発想、価値観を持つ社員がお互いに影響を及ぼし合いながら働くことでイノベーションを起こし、新たな価値を創造していくことを目指します。
女性活躍推進の取り組み
当社は、意思決定の場に多様性を確保するために女性社員の活躍推進に取り組んでいます。
女性の人数と割合
正社員 | ライン長*1 | 管理職 | 役員*2 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
うち課長相当職 | うち部長相当職 | うち取締役兼務 | |||||
女性の人数 | 2,195人 | 167人 | 182人 | 152人 | 30人 | 9人 | 1人 |
女性の割合 | 49.3% | 27.0% | 23.6% | 25.6% | 17.0% | 20.9% | 11.1% |
- *1直属の部下を持つ管理職
- *22024年7月1日時点
女性の活躍推進プログラム
当社は、2014年に策定した「女性の活躍推進プログラム」で、重要6領域を定めて取り組みを加速させ、「2020年に指導的立場*に占める女性社員の割合を30%とする」「2025年にライン長ポストに占める女性の割合を30%とする」という2つの目標を掲げて女性の活躍を推進しています。指導的立場に占める女性割合の目標は2019年に1年前倒しで達成しました。ライン長ポストに占める女性の割合は、2023年に27.0%を達成しており、順調に推移しています。
- *管理職やそれに準ずる社員

重要6領域の取り組み
アワード受賞歴

- 女性が輝く先進企業表彰
- (主催:内閣府)

- 女性活躍推進法に基づく優良企業認定マーク
「えるぼし」認定 - 最上位の「プラチナえるぼし」を取得
(主催:厚生労働省)

- 2014年度 ダイバーシティ経営企業100選
- (主催:経済産業省)

- J-Winダイバーシティ・アワード
- 2016年:(ベーシック部門)ベーシックアチーブメント大賞
2017年:(個人賞 経営トップ部門)経営者アワード
2018年:(アドバンス部門)大賞
(個人賞 D&I推進リーダー部門)リーダー・アワード
2023年:(個人賞)リーダー・アワード
(主催:NPO法人 J-Win)
育児・介護と仕事の両立に向けた取り組み
育児・介護と仕事を両立している社員が安心して力を発揮できるようさまざまな支援を実施しています。
育児と仕事の両立に向けた取り組み
就業継続に留まらず、育児をしながら主体的にキャリア形成ができるよう、支援を行っています。
- e-learningによる育児情報の提供
- 産育休中に行える準備等を理解し、復職までの具体的なイメージをつけること、復職後の生活やスケジュールなどの具体的なイメージをつけることを目的に、e-learningや動画等による情報提供をしています。
- 社内情報へのアクセス
- 育児中の社員と会社との接点確保、情報格差の是正を目的とし、社用スマートフォンにて社内情報の一部にアクセスできるようにしています。
- 復職時面談
- 産休・育休から復職した社員とその上司が面談を行い、復職後の働き方について話し合います。
- 復職者セミナー
- グループワークや先輩社員の体験談・事例をもとにキャリアと育児の両立に向けて具体的なノウハウを習得しています。
- 育児両立コミュニティ
- 育児と仕事の両立に不安がある社員の不安解消や、すでに両立をしている社員からのアドバイスを共有する場としてコミュニティを運営しています。
- 育児と仕事の両立パネルディスカッション・座談会
- 育児と仕事を両立している社員の話を聞き、参加者同士が情報交換することで、両立の工夫についてヒントを得る機会としています。


- 企業内保育所
- 社員が長期的な視点でキャリアプランを考えながら働くことができるための環境整備の一つとして、2018年4月、東京都調布市の自社ビル「アフラックスクエア」の1階に「アフラックあひるひだまり保育園」を開設しました。育児休職明けのスムーズな復職や仕事と育児の両立支援を目的とした社員専用(入園対象:0~2歳児)の企業内保育所です。

- 男性社員の育児参画に向けた取り組み
- 男女ともに活躍できる環境を目指し、男性社員の育児参画に積極的に取り組んでいます。子どもが生まれた際に取得できる「配偶者出産休暇」と「育児休職」の両方を子どもが生まれたすべての男性社員が取得することを推奨しています。誰もが育児休職を取得しやすくなるように最初の5営業日を有給化するなど制度改定も行っています。
制度
育児中の社員を対象に、以下の通りさまざまな制度を設けています。全社員を対象とした在宅勤務制度やフレックスタイム制度もあわせて活用することで、育児と仕事を両立しながら柔軟に働くことが可能です。
- 産前産後休業
- 産前6週(多胎妊娠の場合は14週)・産後8週、休業することができます。
- 育児休職
- 子育てを目的として、子どもが満1歳になるまで休職することができます。休職の最初の5営業日は有給扱いとなります。
- 配偶者出産休暇
- 配偶者が出産した際、最大5営業日の範囲で、有給で特別休暇を取得することができます。
- 子育てシフト勤務制度/短時間勤務制度
- 子育てを目的として、妊娠中から子どもが小学校を卒業するまで、始業・就業時刻の変更や実働時間を短縮することで全10通りの勤務時間を選択することができます。
- ストック育児休暇
- 未取得の有給休暇を一定期間積み立て、育児を目的に休暇を取得することができます。
- 時間外労働の制限
- 一定条件に該当する子育て中の社員について、時間外労働の制限を申請することができます。
介護と仕事の両立に向けた取り組み
介護と仕事の両立に向けて「全社員」「介護と仕事の両立中社員」それぞれに対する支援を行っています。
- 介護実態調査の実施
- すべての社員を対象に、介護に関する当社の実態を把握することを目的とした介護実態調査を2023年に実施しました。
- e-learningによる介護情報の提供
- すべての社員を対象に、介護と仕事の両立の理解促進に向けたe-learningや動画等による情報提供をしています。

- 介護セミナー
- 介護と仕事を両立し、働きやすい職場環境をつくることを目的として、介護セミナーを開催しています。介護と仕事の両立中の社員だけでなく、すべての社員が参加できるプログラムとし、介護前の心構えや利用できる制度の説明、実際に介護を経験した社員による体験談の共有等を行い、様々な情報を得られるようにしています。
- 介護両立コミュニティ
- 介護と仕事を両立している社員、介護経験がある社員が意見交換することで不安や悩みの解消につなげることを目的に、介護両立コミュニティを運営しています。
制度
介護中の社員を対象に、以下の通りさまざまな制度を設けています。全社員を対象とした在宅勤務制度やフレックスタイム制度もあわせて活用することで、介護と仕事を両立しながら柔軟に働くことが可能です。
- 介護休職
- 家族の介護のために365日を上限に原則3回まで休職することができます。
- 介護休暇
- 対象家族が1人であれば年間5日(通算35時間)まで、対象家族が2人以上であれば年間10日(通算70時間)まで取得することができます。時間単位の取得も可能です。
- ストック介護休暇
- 未取得の有給休暇を一定期間積み立て、介護を目的に休暇を取得することができます。
- 短時間勤務制度
- 家族の介護を目的として、初回の利用開始日から3年間は所定労働時間よりも短い時間で勤務に就くことができます。
- 時間外労働の制限
- 一定条件に該当する家族の介護を行う社員について、時間外労働の制限を申請することができます。
取り組みによる結果


アワード受賞歴

- イクメン企業アワード
- 2019 両立支援部門 グランプリ
(主催:厚生労働省)

- 次世代育成支援対策推進法に基づく認定マーク「プラチナくるみん」
- (主催:厚生労働省)
- 均等・両立企業表彰
- 2018年度 ファミリーフレンドリー部門 優良賞
(主催:厚生労働省)
LGBTQに関する取り組み
性の多様性の尊重(LGBTQの理解促進)に向けて、さまざまな取り組みを行っています。
性の多様性の尊重および理解促進
社内外の相談窓口を設置し、社員からの個別相談に応じる体制を整備しています。また、すべての人事規程において同性パートナーを「配偶者」として認定し、異性パートナーと同様に取り扱っています。
なお、社員の遵守すべき行動指針を定めている「行動倫理憲章」に、多様性の尊重と受容及び「性別」「性的指向」「性同一性」「性自認」による差別は行わないことを明記し、全役職員が携行しています。

代表取締役社長をはじめとする役員がALLY*を表明し、全社員に直接メッセージをしています。また、ALLYであることを示すためのシールや社内のコミュニケーションツールで活用できるALLYアイコンを配布しています。
- *ALLYとは、LGBTQを理解し、積極的に支援する人のことを指す
- LGBTQ当事者コミュニティ
- ジェンダー等の属性に限らず多様な⼈財が活躍できる環境を整えるため、LGBTQ当事者が悩みや経験を共有したり、環境改善に向けた取り組むためのコミュニティを運営しています。
- LGBTQ研修
- LGBTQ当事者が安心して力を発揮できる環境整備に向けて、全社員を対象としたLGBTQ研修を実施しています。専門家からの講義に加えて、社内のLGBTQ当事者が登壇することで、LGBTQの理解促進は職場の身近な課題であることを受講者が認識し、職場での具体的な行動変容に繋げることを目指しています。
- だれでもトイレ
- 性別や性自認にかかわらず、誰でも使えるトイレを設置しています。
- お客様向けの取り組み
- 同性パートナーの死亡保険金受取人指定や被保険者の性別変更(一定条件を満たした場合)を可能にする取り組みを行っています。
アワード受賞歴

- PRIDE指標 2023
- ゴールド
(主催:Work With Pride)
障がい者の活躍 ~一人ひとりがいきいきと輝き続ける会社を目指して~

障がいのある方々の社会参画を促すことを企業の重要な責任と位置付け、2009年に特例子会社の「アフラック・ハートフル・サービス株式会社(AHS)」を設立し、障がいのある方々の雇用機会を創出するとともに、就労を通じた社会参画を促進しています。
アフラック・ハートフル・サービス株式会社の取り組み
AHSでは「個性の尊重」「多様性の活用」「無限の可能性の追求」を企業理念として、アフラック生命グループからの保険関連業務を中心に、社員の個性や能力を活かせる幅広い業務を受託しています。社員が制作した感性豊かなアート作品を業務に活用し、D&Iの実現にも貢献しています。一例として、アフラック生命グループの社員用ネックストラップにAHS社員が描いた多様性を表現したデザインを採用、2023年からは当社の全国各地の拠点である支社のオフィスの壁一面に、地元地域のシンボルをモチーフとしたAHS社員によるアートを施す取り組みを開始しました。各拠点ではアートをきっかけとした会話が生まれ、コミュニケーションを活性化させるオフィスの環境づくりに寄与しています。
社員はすべて「正社員」として雇用し、障がいの有無にかかわらずリーダーや管理職を目指せる人事制度や、「学び応援」という名称での自己啓発支援制度など、働きやすさに加え、主体的にキャリアアップできる環境を整備しています。
2021年11月には、厚生労働省が主管する「障害者雇用に関する優良な中小事業主に対する認定制度(もにす認定制度)」に認定され、地域における障害者雇用のロールモデルとして公表されることで、中小事業主における障害者雇用の取り組みの進展に貢献しています。







