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終身死亡保険が合うケース・合わないケース

年齢的に、あるいはライフステージが変わったことでそろそろ保険の加入を考えなければならないと感じていませんか。しかし、周囲からも促されてはいるものの、なかなかその一歩を踏み出せないという方も多いのではないでしょうか。分からないことが多いと選ぶのはなかなかむずかしいものです。

保険といえば、一生涯保障されるタイプのもので、自分が死亡したときのために備える終身保障の死亡保険があります。しかし、終身死亡保険はまだ若い20代で独身の方にとっては合わない可能性があります。
そこで今回は、終身死亡保険が合うケースと合わない可能性のあるケースを解説します。ぜひ自分のライフステージと照らし合わせて、適切な保険を選んでみてください。

終身保険と定期保険の違い

まずは死亡保険のうち「終身」とつくものはどんな保険なのかを知っておきましょう。保険は一般的に終身保険と定期保険に分かれます。

1.終身保険(終身死亡保険)

保障が一生涯続き、死亡したときに保険金を受け取ることができます。

2.定期保険(定期死亡保険)

保障期間が定められており、その期間中に死亡したときに保険金を受け取ることができます。一定の期間や一定の年齢に達するたびに更新するのが一般的です。

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終身死亡保険の特長

終身死亡保険にはどのような特長があるのかをみていきましょう。

1.保障が一生涯続く

終身死亡保険は、被保険者が死亡したときに死亡保険金を受け取ることができる保険ですが、その保障が一生涯続くのが特長です。

2.解約時に解約払戻金を受け取れる

終身死亡保険は、かけ捨て型ではなく、解約すると契約時の年齢や保険料を払い込んだ年数などに応じて、解約払戻金として戻ってきます。保険ごとに払戻率が設定されており、支払った保険料がそのまま戻ってくるわけではない点に注意しましょう。

3.保険料の支払い方が2種類ある

終身死亡保険の支払い方には大きく分けて、一定期間に払い込みを終える「払済タイプ」と、一生涯払い込みを続ける「終身払」の2種類があります。払済タイプの場合、払い込み満了後は保険料を払わなくても保障は一生涯続きます。

終身死亡保険が合うケースと合わない可能性があるケース

終身死亡保険にはメリットがたくさんありますが、ライフステージによって合うケースと合わない可能性があるケースがあることを確認しておきましょう。

1.<終身死亡保険が合うケース>

終身死亡保険を検討する一番のタイミングといえば、結婚して子どもが産まれ、家族が増えたときです。
夫婦共働きの場合は、二人で家計を支え、子どもの教育費を支払っていくことになります。しかし、どちらかに万が一のことがあって亡くなった場合、遺された家族の生活費と教育費を遺す必要があります。将来の資金について長期で考える必要があるため、終身死亡保険が合っているといえます。

2.<終身死亡保険が合わない可能性があるケース>

一方、終身死亡保険が合わない可能性があるケースもあります。

  • 保険料払込完了前に解約をする可能性がある場合

終身死亡保険は、もともと一生涯加入し続けることでメリットが得られる保険です。やむを得ない事情での途中解約は可能ですが、もともと解約する可能性がある場合には向いていません。解約する場合は、所定の解約払戻金がありますが、早期に解約する場合、解約払戻金は全くないかあってもごくわずかとなります。また、低解約払戻金特則型というタイプのものは、保険料の払込期間中の解約払戻金を通常よりも低い割合で設定する代わりに、保険料を安くするといったメリットがあります。

  • 若く収入が低い場合

新卒など就職したてでまだ収入が低い場合には、終身死亡保険の保険料が割高に感じられることがあります。独身で守るべき家族がいない場合、そもそも死亡保険がすぐに必要かどうかから検討する必要があります。

  • 独身で自分の死後、家族の生活を考える必要がない場合

独身者は家族への生活費を遺す必要がないため、死亡保障自体、不要とも考えられますが、葬儀代を備えたい場合には、終身死亡保険が合う可能性もあります。

  • 医療保障を重視したい場合

自営業などで病気やケガで働けなくなると困るという場合や、まだ収入が低く高額な医療費が発生すると、支払いに困るといった場合には、終身死亡保険よりも医療保険の優先度が高いといえます。

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まとめ

終身死亡保険は、「一生涯死亡保障が続く」、「保険料が上がらず一定」、「万が一途中解約をした場合に払戻金を受け取れる」など、たくさんのメリットがあります。
しかし、独身の方や若い方、医療保障を重視したい方などは、そのメリットを活かしきれない場合があります。自分の状況、将来のことをしっかり把握した上で、検討することをおすすめします。

(2017年7月作成)

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