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ファイナンシャルプランナーが教える、わかる!「おかねのはなし」 マネーコラム

「終活」ブームで気になる最新「お墓」事情

最近、「終活(しゅうかつ)」という言葉をよく見聞きするようになり、テレビ・雑誌でも話題となっています。全国各地では「終活フェア」が開催されており、生前予約するお葬式プランや棺、骨壺、散骨、お墓の紹介、遺影の撮影会など、内容は盛りだくさんで年々盛況となっています。
そこで今回は、この「終活」ブームに関連した「お墓」の最新事情についてご紹介します。

竹下 さくら さん CFP®/一級ファイナンシャル・プランニング技能士
コラムINDEX

「お墓の引っ越し」費用ってどのくらい?

お手軽で利便もいい!?「マンションタイプの納骨堂」とは

ご存知ですか?話題の「樹木葬」「散骨」

相続税対策になる!お墓や仏壇の「生前」購入

「お墓の引っ越し」費用ってどのくらい?

「将来、ちゃんとお墓を守っていけるだろうか」と、お彼岸やお盆のお墓参り時にふと思ったことはありませんか。お墓が遠い場所にあるため、今後の管理や交通費捻出に不安があったり、特に後継者(子ども)がいない場合にも悩ましい問題のひとつかと思います。

お墓の引っ越し(改葬:かいそう)件数は、2010年からの6年で2万件以上増えています。

全国の改葬件数の推移

改葬にかかる費用としては、300万円が目安です。移転元(現在の霊園)への支払いで約50万円(お墓の解体、行政手続き、離檀料など)、運送費で約30万円、移転先への支払いで約220万円(新しいお墓にかかる費用など)がかかるため、決して安い金額ではありません。また、檀家の反対にあって離檀できなかったり、想定外の額の離檀料を請求されたりするなどトラブルになったというお話もよく耳にします。

なお、移転先の霊園の基準に合わない、区画が狭くてうまく収まらない、墓石が割れないように運ぶための費用が高いなどの理由から、結果として墓石と遺骨をそのまま移転できたケースは非常に少ないです。また、地域によって骨壺の大きさが異なるため、移転先に合わせて小さいサイズの骨壺を新調せざるをえないこともよくあります。

お墓の引っ越しについて悩ましいことが多い中、お墓そのもののあり方についても様々な選択肢が出てきています。

お手軽で利便もいい!?「マンションタイプの納骨堂」とは

大都市圏で近年、急増しているのは、遺骨をマンションタイプの納骨堂に引っ越しするプランです。

マンションタイプの納骨堂は、アクセスの良い立地にあり、草むしりや清掃なども不要で、冷暖房完備の屋内のため気温や天候に左右されずに参拝することが可能です。特に高齢者にとっての魅力は、エレベーター付きの全館バリアフリー設計で、車いすでの移動がしやすい点が挙げられます。また、歴史ある寺院が運営していることが多い点も魅力のひとつです。

「実際に見てみると味気なさを感じる」との声はあるものの、なかなか足を運べない場所で維持管理できない状態にしておくよりも、「日々の生活の中で身近な場所にあって気軽に参拝できる方が良い」との判断から購入者が増加し、人気が高まってきています。

寺院が運営していても宗派を問わないのが通常で、檀家になる必要はなく、永代供養付きで一般的なお墓より安価(だいたい100万円前後)であることも、人気の理由になっています。親自身が子どもに迷惑をかけないようにと、生前に購入するケースが多い状況です。

特に都心部では、土地不足から新たな墓地施設の開設が難しい一方で、人口流入の増加とともに田舎から都心部への改葬ニーズは上昇し続けているため、マンションタイプの納骨堂は、人気とともに存在感を増しつつあります。

ご存知ですか?話題の「樹木葬」「散骨」

さて、「死後は自然に還りたい」「遺族に墓を維持する手間をかけさせたくない」と考える人向けに、樹木葬(自然葬)があります。墓石代わりの樹木の下に、遺骨や骨壺等を納める形式で、公営墓地だけでなく民営墓地、寺院墓地にも樹木葬墓地を設けるところが増えています。

墓石が不要な分、費用が数10万円~100万円程度で済む点も人気です。継承者がいなくても購入でき、生前予約も可能なため、子どもなど後継者がいない世帯には特に関心が高いそうです。

また、自然葬の人にとって関心が高いものとして、海洋散骨があります。これは、遺族のほか、葬祭業者、僧侶・牧師などの宗教者が立ち会ってセレモニーを行い、海に散骨するというものです。

セレモニーのプランには船をチャーターするほか、複数の家族が一緒に乗船するリーズナブルなものもあります。そして、業者に散骨を委託するという数万円のお手軽プランを利用する方も多いようです。

ちなみに、自然葬では遺骨は全てを散骨するのではなく、一部を手元に残して手元供養をするのが一般的です。遺骨から炭素を抽出してダイヤモンドを精製しネックレスにするなど、手元供養用のアイテムも充実してきています。

このほかに反響が大きいものの例として、宇宙葬があります。NASA等の協力のもと、遺灰を収めたカプセルを宇宙空間に打ち上げるもので、宇宙空間に打ち上げるプランをはじめ、人工衛星に搭載するプラン、月面まで運ぶプラン、宇宙帆船(深宇宙探査機)に搭載するプランなどが、数10万~数100万円で提供されています。

相続税対策になる!お墓や仏壇の「生前」購入

最後に、少しドライな話になりますが、もし、お墓や仏壇を購入するつもりなら、「生前」の購入がおすすめです。お墓や仏壇は、先祖をまつるために必要な祭祀財産なので、不動産や預貯金のような相続財産とは区別され、相続税はかからないという位置づけだからです。亡くなった後で、遺族が相続した財産から購入すると、せっかくの相続税の節税チャンスを逃してしまいます。

最近は、相続税の改正(2015年)によって、思いがけず相続税がかかることになったご家庭が増えていますので、お墓の購入で課税対象となる相続財産を数100万円圧縮できることは、対策のひとつとして有効です。

この機会に検討してみてはいかがでしょうか。

(2018年4月 作成)

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