あなたにぴったりの保険を選ぶために、まずはじめに知っておきたい保険の基本。
保険の検討に役立つ情報やお悩みを解決するヒントなどを集めています。
STEP1では「保険とは何か」を解説してきました。
次のSTEP2では、どんなときにどんな保障が必要か、「保険のタイプ」についてご案内していきます。
私たちの生活は、さまざまなリスク(偶然おこる予期せぬこと)に囲まれています。
他人事では済ませられない病気やケガですが、貯蓄が十分にある場合は、治療費などは貯蓄からまかなうことが基本です。
しかし、病状や治療内容によっては入院・通院期間が長くなったり、仕事を休むことによる収入の減少により経済的な負担が大きくなる場合もあります。
事前に予測できない「病気・ケガ」の出費に備えるための準備が「医療保険」です。万が一の場合に大切な貯蓄を大きくくずさないためにも、あらかじめ保険に加入しておくと安心です。
医療保険は、おもに病気やケガで「入院」「手術」をしたときに給付金を受け取ることができる保険です。
入院したときに支払われるお金を、「入院給付金」といい、入院1日あたりいくら支払われるかを「入院給付金日額」といいます。
病気やケガで所定の入院・手術・放射線治療を受けたときに支払われるお金です。
病気やケガで入院後の通院など、所定の条件を満たした通院をしたときに支払われるお金です。
病気やケガをすると、さまざまな費用がかかります。治療費はもちろん、入院準備費用や通院に使うタクシーなどの交通費、入院している間の家族のホテル代など、平時にはない出費が家計に大きなダメージを与える場合があります。
年齢、収入に応じた医療費の自己負担額については、以下の表を参照してください。
医療費の一部負担(自己負担)の割合について
年齢 | 一般所得者等 | 一定以上所得者 | 現役並み所得者 |
---|---|---|---|
75歳以上 | 1割負担 | 2割負担 | 3割負担 |
70歳~74歳 | 2割負担 | ||
6歳~69歳 (義務教育就学後) |
3割負担 | ||
義務教育就学前 (6歳に達する日以降の最初の3月31日まで) |
2割負担 |
全額自己負担
大学病院などで研究・開発された新しい医療技術のうち、治療効果や安全性が確認され、将来的に保険診療への導入の可能性があると厚生労働大臣が認めた医療技術を「先進医療」といいます。
先進医療は保険外併用療養のひとつです
「先進医療」を受けた場合、一般の保険診療と共通する部分の費用(診察・検査・投薬・入院料など)は、公的医療保険制度の給付対象となりますが、「先進医療」の技術に係る費用は公的医療保険制度の給付対象とはならず、全額自己負担となります。
適応症
肺・縦隔腫瘍、消化管腫瘍、肝胆膵腫瘍、泌尿器腫瘍、乳腺・婦人科腫瘍または転移性腫瘍(いずれも根治的な治療法が可能なものに限る)。
技術の概要
重粒子線(炭素イオン線)を体外から病巣に対して照射する治療法。
費用
総合計…1,888,931,710円
先進医療総額…1,777,483,000円
年間実施件数…562件
1件あたりの先進医療に係る費用
平均3,162,781円(小数点以下切り捨て)
適応症
頭頚部腫瘍(脳腫瘍を含む)、肺・縦隔腫瘍、消化管腫瘍、肝胆膵腫瘍、泌尿器腫瘍、乳腺・婦人科腫瘍または転移性腫瘍(いずれも根治的な治療法が可能なものに限る)。
技術の概要
放射線の一種である粒子線(陽子線)を病巣に照射することにより悪性腫瘍を治療する。
費用
総合計…4,147,746,608円
先進医療総額…3,482,033,800円
年間実施件数…1,293件
1件あたりの先進医療に係る費用
平均2,692,988円(小数点以下切り捨て)
適応症
不妊症(卵管性不妊、男性不妊、機能性不妊または一般不妊治療が無効であるものであって、これまで反復して着床または妊娠に至っていない患者に係るものに限る)。
技術の概要
吸引用子宮カテーテルを用いて、子宮内膜を採取する。
ホルモン補充周期の場合は、エストロゲン投与により一定の厚さに子宮内膜を肥厚させ、その後、プロゲステロン投与開始後6日目(120時間目)で子宮内膜採取を行う。自然採卵周期の場合はLHサージ後7日目またはhCG投与後の6日目に採取するが、自然周期では、血中LHが不規則に上昇する症例もあり、医師により判断が異なる症例があるため、ホルモン補充周期のみでERAを実施とする。採取した子宮内膜を検体とし、次世代シークエンサーを用いて236遺伝子を網羅的に解析し、内膜組織がReceptive(受容期)かNon-receptive(非受容期)かを評価する。
また、Non-receptiveの際はどのくらいReceptiveまでに差があるかも評価を行う。
子宮内膜が着床を受容する期間に周期を同期させ、胚移植を行うことで着床率の向上を目指す。
費用
総合計…86,716,715円
先進医療総額…66,039,258円
年間実施件数…535件
1件あたりの先進医療に係る費用
平均123,437円(小数点以下切り捨て)
通常の保険では健康状態を申告するため(告知といいます)、傷病歴などのある人は契約が難しいケースがあります。しかし、健康に不安のある方こそ、保険で安心を求めたいもの。
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「医療保険」と「がん保険」にはどんな違いがあるのでしょうか。
医療保険は病気やケガによる入院や手術に対して給付金が受け取れます。もちろん、「がん」になった場合も給付の対象になります。
医療保険は一般的に1回の入院日数などに制限があり、比較的広く浅くカバーする保険といえます。